こんにちは。
らぼる君です。
地震や大雨などで自宅にとどまれなくなったときは、
避難所で生活する可能性があります。
しかし、避難所へ行けば、水、食料、毛布、日用品などを
すぐに受け取れるとは限りません。
一方で、自分たちだけが水や食料、防災用品を持ち込むと、
「周りの人が持っていないのに、自分たちだけ使ってよいの?」
「食べ物を分けてほしいと言われたらどうしよう」
「大きな荷物は持ち込めないこともある?」
「到着したら、すぐに荷物を広げてよいの?」
と不安になる人もいるでしょう。
まどかママ
家族の水や食料を持っていっても、
周りの人が何も持っていなかったら使いにくいわ。
防災すぐるパパ
毛布や着替えも広げたいけれど、
避難所の場所が決まるまでは待ったほうがいいのかな?
らぼる君
自分の防災用品を持参することは、
避難所全体の負担を減らすことにもなるよ。
ただし、共同生活だから、
受付や場所の割り振りが終わるまで荷物を広げないことも大切なんだ。
今回は「防災ラボる」のらぼる君が、
避難所に持っていくものと、
持ち込んだ防災用品の扱い方、
避難所の持込制限について解説します。
避難場所と避難所は同じではない
「避難場所」と「避難所」は、似ていますが目的が異なります。
指定緊急避難場所
指定緊急避難場所は、津波、洪水、土砂災害、火災など、
差し迫った危険から命を守るために緊急的に逃げる場所です。
高台
津波避難タワー
公園
広場
学校の校庭
頑丈な建物の上階
などが指定される場合があります。
指定緊急避難場所は、
必ずしも宿泊できる施設ではありません。
水、食料、トイレ、毛布などが十分に用意されているとも限りません。
指定避難所
指定避難所は、自宅の倒壊、浸水、火災、ライフライン停止などによって自宅で生活できない人が、一定期間生活するための施設です。
学校の体育館
公民館
地域の集会所
福祉施設
公共施設
などが指定されます。
同じ学校が指定緊急避難場所と指定避難所を兼ねる場合もありますが、
災害の種類によって安全性が異なります。
例えば、地震の避難所として使える学校でも、
洪水時には浸水するため利用できない可能性があります。
政府も、豪雨、津波、火山噴火など、
災害の種類によって安全な避難場所が異なると案内しています。
避難所には何でもそろっているとは限らない
防災すぐるパパ
避難所なら、人数分の食料や毛布が準備されているんじゃないの?
らぼる君
備蓄があっても、避難者全員へすぐに十分な量が行き渡るとは限らないよ。
自治体や地域によっては、
避難所に水、食料、毛布、携帯トイレなどを備蓄しています。
しかし、災害時には次の問題が起こる可能性があります。
- 想定より避難者が多い
- 備蓄倉庫が被災した
- 倉庫の鍵や管理者が到着していない
- 避難所の開設準備が整っていない
- 道路が寸断されて物資が届かない
- 停電や断水が続いている
- 食料の配布準備に時間がかかる
- 乳幼児・高齢者向け用品が不足する
- アレルギー対応食や常用薬がない
- 毛布や衛生用品の数が足りない
内閣府は、自治体が避難所などに備蓄を行っている例を紹介していますが、
備蓄量や内容は自治体ごとに異なります。
避難所の物資だけを当てにせず、
自分と家族に最低限必要なものを持参しましょう。
自分だけ防災グッズを持参してもよい?
結論として、自宅から持ち出せる状況であれば、
自分と家族の防災用品を持参して問題ありません。
自分の水、食料、薬、寝具などを持参すれば、
避難所の限られた物資を、
何も持ち出せなかった人や特別な支援が必要な人へ回しやすくなります。
自分で備えて持参することは、
避難所全体の負担を減らす「自助」の一つです。
遠慮して置いていく必要はない
周囲の人が持っていないからといって、
次のような家族固有の必需品まで我慢する必要はありません。
常用薬
アレルギー対応食
乳幼児用ミルク
離乳食
介護食
紙おむつ
生理用品
補聴器用電池
医療・健康機器
眼鏡
防寒用品
これらを避難所の支援物資だけで確実に入手できるとは限りません。
食料や水を見せびらかさない
持参することは問題ありませんが、周囲への配慮は必要です。
食料を必要以上に広げない
通路に箱を積まない
大量の食品を人前で並べない
強いにおいのする食品を避ける
食べ残しを放置しない
ごみを密閉する
夜間に大きな音を立てて開封しない
特に発災直後は、
食料や水が不足して不安を感じている人がいます。
自分の生活スペース内で静かに使用しましょう。
「分けてほしい」と言われたらどうする?
まどかママ
子どものために用意した食料を分けてほしいと言われたら、
断りにくいわ。
らぼる君
家族が生きるために必要な分まで、
無理に手放す必要はないよ。
余裕がある場合は、避難所の管理者へ相談しよう。
持参した個人の備蓄品は、
原則としてその家族のために準備したものです。
家族の人数と日数を計算して用意した水や食料を、
すべて周囲へ配ってしまうと、翌日から自分の家族が困ります。
特に次のものは、本人用として確保する必要があります。
常用薬
アレルギー対応食
乳児用ミルク
介護食
糖尿病や腎臓病などに対応した食品
個人の医療用品
家族分として計算した最低限の水と食料
余裕があるときは管理者へ相談する
明らかに余分な食品や用品を提供したい場合は、
個人で周囲へ配る前に避難所の管理者へ相談しましょう。
個人的に配り始めると、
次のような問題が起こる可能性があります。
- 希望者が殺到する
- 配布数が足りず不公平感が生まれる
- 食物アレルギーを確認できない
- 賞味期限や衛生状態が分からない
- 本当に必要な人へ届かない
- 配布した人へ追加要求が集中する
管理者を通せば、避難所全体の状況を確認しながら配布できます。
善意で分け合うことは大切ですが、
無理な自己犠牲をすることと助け合うことは同じではありません。
避難所に着いてもすぐ荷物を広げない
避難所へ到着した直後は、
体育館や教室の好きな場所へ荷物を置き、
着替えや寝具を広げたくなるかもしれません。
しかし、避難所では最初に受付や安全確認が行われます。
最初に確認されること
- 避難所が正式に開設されているか
- 建物が安全か
- 余震や浸水の危険がないか
- 避難者の人数
- 家族構成
- けがや体調不良の有無
- 介護や医療上の配慮が必要か
- 妊娠中・乳幼児連れか
- ペットを連れているか
- 感染症の症状がないか
- どの場所へ案内するか
安全確認が終わっていない建物では、
再び屋外や別の施設へ移動することもあります。
そのため、場所が決まる前に毛布、着替え、食料などを広げると、
すぐに片付けて移動しなければならなくなります。
荷物を広げるまでの流れ
- 施設が安全か確認する
- 避難所の受付場所を確認する
- 避難者名簿へ記入する
- 健康状態や配慮事項を伝える
- ペットや大型荷物を申告する
- 指定された待機場所へ移動する
- 自分の生活スペースが決まる
- 管理者の案内後に必要な荷物を出す
避難所によって手順は異なるため、施設管理者や運営者の指示に従いましょう。
すぐ使うものはリュックの上部へ入れる
荷物全体を広げなくても必要品を取り出せるよう、収納場所を決めておきます。
すぐ取り出したいもの
- スマートフォン
- 身分証明書
- 常用薬
- お薬手帳
- マスク
- ハンカチ・タオル
- 小型ライト
- 飲料水
- 携帯トイレ
- 雨具
- 筆記用具
- 避難者情報を書いたメモ
これらはリュックの上部、外側ポケット、ウエストポーチなどへ入れます。
後から出すもの
- 着替え
- 寝袋
- 毛布
- エアマット
- 予備の食料
- 洗面用品
- 娯楽用品
- 追加の防寒着
「到着直後に使う袋」
と
「生活場所が決まってから開ける袋」
を分けると便利です。
避難所へ最低限持っていきたいもの
避難所へ持っていくものは、
避難中の安全と、
避難所で最初の1日を過ごすために必要なものを優先します。
優先度A|命と健康を守るもの
水:避難所の給水が始まるまでに時間がかかる可能性があります。
徒歩避難の場合は重くなりすぎないよう、
まずは500mlのペットボトルを2~3本程度から、
体力や避難距離に合わせて調整します。
家族全員分を一人が持つのではなく、
持てる人へ分けましょう。
調理不要の食料:最初の1日分は水や火を使わず食べられるものが便利です。
- 保存パン
- 栄養補助食品
- ようかん
- ビスケット
- ゼリー飲料
- 缶切り不要の缶詰
- 食べ慣れたお菓子
- アレルギー対応食
カップ麺やアルファ化米は便利ですが、水やお湯が必要です。
開封するだけで食べられる食品も必ず用意してください。
常用薬と医療情報:
- 常用薬
- 吸入薬
- アレルギー薬
- お薬手帳
- 処方内容のコピー
- かかりつけ医の連絡先
- 医療機器の情報
薬は他人へ分けてはいけません。
本人用として管理してください。
携帯トイレ:
避難所のトイレが使えるとは限りません。
断水や排水管の破損がある状態で水洗トイレを流すと、
逆流や詰まりが起こる可能性があります。
携帯トイレを数回分持っておきましょう。
スマートフォンと充電手段:
- スマートフォン
- モバイルバッテリー
- 充電ケーブル
- 必要なら乾電池式充電器
避難所のコンセントを自由に使えるとは限りません。
医療機器や運営用通信機器への給電が優先される場合もあります。
優先度B|避難所生活で必要なもの
衛生用品
マスク- ウェットティッシュ
- 手指消毒用品
- ティッシュ
- 歯ブラシ
- 歯磨きシート
- タオル
- 石けん
- ドライシャンプー
- ごみ袋
- 防臭袋
断水時には手洗い、入浴、洗濯が難しくなります。
携帯用サイズを選びましょう。
- 着替え
- 下着
- 靴下
- 肌着
- 季節に合った上着
- 圧縮袋
- 汚れ物用の袋
衣類はかさばるため、何日分も入れるより、
下着と靴下を優先します。
寝具・防寒用品
- アルミ保温シート
- 薄手の毛布
- 寝袋
- エアマット
- 耳栓
- アイマスク
- 使い捨てカイロ
避難所の床は硬く、冬は底冷えします。
毛布よりも、床との間へ敷くマットが体への負担を減らす場合があります。
ただし、大型のエアマットや厚い布団は、
避難スペースの制限で使用できない可能性があります。
現金・本人確認用品
- 千円札中心の現金
- 500円玉・100円玉・10円玉
- 身分証明書
- 健康保険資格が分かるもの
- 緊急連絡先
- 家族の写真
現金や身分証明書は防水袋へ入れ、
体から離さないようにしましょう。
家族に合わせて必ず持っていくもの
赤ちゃん・子ども
- 液体ミルク・粉ミルク
- 哺乳用品
- 離乳食
- 紙おむつ
- おしりふき
- 母子健康手帳
- 着替え
- 抱っこひも
- 防臭袋
- 好きなお菓子
- 小さなおもちゃ
避難所に乳幼児用品があるとは限りません。
子どもが食べ慣れた食品も用意します。
高齢者・介護が必要な人
- 常用薬
- お薬手帳
- 介護食
- とろみ剤
- 大人用おむつ
- 吸水パッド
- 入れ歯と保管容器
- 補聴器と予備電池
- 杖
- 眼鏡
- 本人の状態を記載したカード
一般の避難所で生活が難しい場合は、
受付で必ず相談してください。
福祉避難所などへ直接行けば必ず受け入れられるとは限らないため、
自治体の案内に従います。
女性
- 生理用品
- おりものシート
- サニタリーショーツ
- 中身の見えない袋
- 防犯ブザー
- 最低限の下着
- 必要なケア用品
生理用品は避難所で配布されることがありますが、
種類や量が自分に合うとは限りません。
食物アレルギーや持病がある人
- アレルギー対応食
- 食事制限に対応した食品
- アレルギー表示カード
- 緊急時の薬
- 医療情報
- 食べられない原材料の一覧
避難所の受付や食料配布担当者へ、
早めに申し出てください。
避難所へ持ち込めない・使いにくいものはある?
避難所ごとに生活ルールや持込制限があります。
一律に全国共通の禁止品が決まっているわけではありませんが、
次のものは持ち込みや使用を制限される可能性があります。
火気・燃料
- カセットコンロ
- カセットボンベ
- ガソリン
- 灯油
- 炭
- ろうそく
- 燃料式ランタン
- 燃料式発電機
火災や一酸化炭素中毒の危険があるため、
体育館や教室などで個人が自由に使用することはできません。
持参した場合は、勝手に使用せず管理者へ申告してください。
燃料式発電機
ガソリンやカセットボンベを使用する発電機は、
排気ガスと一酸化炭素を発生させます。
屋内、車内、テント内では使用できません。
屋外でも騒音、排気、燃料、火災、設置場所の問題があるため、
避難所管理者の許可なく使用してはいけません。
大型のポータブル電源
ポータブル電源は燃料式発電機より静かですが、
リチウムイオン電池を搭載しているため、
発熱、損傷、浸水、充電コードによる転倒などに注意が必要です。
持ち込めても、次のような制限を受けることがあります。
- 充電場所を指定される
- 就寝場所での充電を禁止される
- 通路での使用を禁止される
- 医療機器用電源が優先される
- 大容量機器の保管場所を指定される
- 夜間のファン音・電子音への配慮を求められる
使用前に管理者へ確認しましょう。
大きな布団・家具・大量の荷物
避難所では、1人当たりの生活スペースに限りがあります。
次のようなものは置けない可能性があります。
- 大型の敷布団
- ベッド
- 大きなテーブル
- 折りたたみ家具
- 大量の収納箱
- 大型クーラーボックス
- 必要以上に大きなテント
- 多数のキャリーケース
高齢者や障害のある人の簡易ベッドなど、
健康上必要なものは受付へ相談してください。
刃物・工具類
多機能ナイフ、包丁、のこぎり、大型工具などは、
けがや防犯上の問題があります。
防災用品として持参した場合でも、
むやみに出さず、必要があれば管理者へ相談します。
酒類
飲酒は、騒音、けんか、体調悪化、防犯上の問題につながることがあります。
避難所では飲酒を禁止している場合があります。
持ち込めても、避難所内では飲まないようにしましょう。
香りや煙が出るもの
- たばこ
- 線香
- 香水
- 香りの強いスプレー
- 虫よけの煙
- 強い香りの消臭剤
避難所には、ぜんそく、アレルギー、化学物質に敏感な人もいます。
喫煙は指定場所を含め、避難所のルールに従ってください。
テントやパーティションは自由に設置できる?
プライバシーを確保するため、
室内用テントやパーティションを持参したい人もいるでしょう。
ただし、個人で好きな場所へ自由に設置できるとは限りません。
設置前に確認する理由
- 避難経路を確保するため
- 避難者の人数と区画を調整するため
- 車いすの通路を確保するため
- 防犯上の死角を減らすため
- 換気や感染症対策を行うため
- 火災時の避難を妨げないため
- 要配慮者のスペースを確保するため
内閣府の避難所生活に関する情報でも、
テントやパーティションによるプライバシー確保とともに、
防犯や人の出入りへの配慮が示されています。
持参した場合は、運営者へ申し出て、
指定された場所と大きさで使用してください。
ペットは避難所の居住スペースへ入れる?
ペットとの「同行避難」は、
飼い主がペットと一緒に安全な場所まで避難することです。
しかし、同行避難は、
ペットと人が避難所の同じ室内で生活できることを意味しません。
避難所によっては、次のようなルールがあります。
- 人の居住スペースには入れない
- 屋外の指定場所で飼育する
- ケージやキャリーバッグが必要
- 犬と猫の場所を分ける
- 飼い主が食料と水を準備する
- 排泄物は飼い主が処理する
- 鳴き声や臭いへの対策が必要
- 補助犬は別に対応する
避難スペースの問題などから、
ペットを受け入れられない避難所もあります。
ペットを飼っている家庭は、
受け入れ可能な避難所、親戚・知人宅、ペットホテルなど、
複数の避難先を考えておきましょう。
避難所で荷物を安全に管理する方法
避難所には不特定多数の人が出入りします。
混乱の中で、荷物の取り違え、紛失、盗難が起きる可能性があります。
すべての荷物に名前を書く
- リュック
- 水筒
- 靴
- 傘
- 充電器
- モバイルバッテリー
- 寝袋
- 衣類袋
- 子どもの持ち物
には、名前や識別できる印を付けます。
住所や電話番号を外から見える位置に大きく書くと、
個人情報が知られる可能性があります。
外側には名字や家族共通のマーク、
詳細は内側のカードへ記載する方法があります。
貴重品は身につける
現金、身分証明書、スマートフォン、薬などは、
リュックへ置いたままにせず、
ウエストポーチや首下げポーチに入れて身につけましょう。
就寝中やトイレへ行くときも体から離さないようにします。
靴を手元に置く
大きな余震や火災が発生すると、
すぐに外へ避難しなければならない場合があります。
靴を出入口へ放置せず、
袋に入れて枕元や手の届く場所へ置きます。
- 荷物を通路へ置かない
荷物は指定された生活スペース内へ収めます。 - 通路
- 出入口
- 非常口
- 消火器の前
- トイレへの動線
- 車いす用通路
- 物資搬入場所
には置かないでください。
避難所へ運ぶ荷物は一度に全部でなくてもよい
危険が迫っているときは、
荷物をそろえることより避難を優先します。
第1便|命を守る非常持ち出し袋
最初に持っていくのは、すぐ背負える最低限の防災リュックです。
- 水
- 調理不要の食料
- 常用薬
- スマートフォン
- モバイルバッテリー
- ライト
- 携帯トイレ
- 現金
- 身分証明書
- 家族固有の必需品
第2便|安全確認後の生活用品
自宅へ戻ることが認められ、
道路と建物の安全が確認された場合に限り、
次の用品を追加できます。
- 着替え
- 毛布・寝袋
- 追加の食料と水
- 衛生用品
- エアマット
- 季節用品
ただし、余震、津波、火災、洪水、土砂災害の危険が残っているときは、
荷物を取りに戻ってはいけません。
車で避難所へ運べばたくさん持ち込める?
車を使えば大量の荷物を運べますが、
避難所の駐車場を自由に利用できるとは限りません。
- 緊急車両の場所が必要
- 支援物資の搬入に使用する
- 車中泊用の区画が限られる
- 洪水時は駐車場が浸水する
- 渋滞が発生する
- 周辺住民の避難を妨げる
- 排気ガスや騒音の問題がある
車で持ってきた荷物をすべて
体育館へ持ち込めるとも限りません。
車両の乗り入れ、駐車、荷物の搬入については、
避難所管理者の指示に従ってください。
自宅の備蓄品をすべて持ち出す必要はない
防災すぐるパパ
自宅にある1週間分の水と食料を、
全部避難所へ持っていくべきかな?
ラボる君
徒歩では運べないし、
避難所にも置く場所がないかもしれないよ。
持ち出し品と自宅備蓄を分けよう。
防災リュックと自宅備蓄は役割が異なります。
【種類 目的 量】
非常持ち出し品 ・・安全に避難し、最初の時間を過ごす 背負って避難できる量
避難所生活用品・・ 避難所で数日過ごす 持込可能な範囲
自宅備蓄・・・・・ 在宅避難や帰宅後の生活 最低3日、できれば1週間分
水は特に重く、1人1日3リットルなら3日分で約9kgです。
家族分すべてを背負うことは現実的ではありません。
まずは安全に避難できる重さを優先し、
避難所の状況や自宅の安全を確認してから考えましょう。
【避難所に持っていくものチェックリスト】
最優先
- 飲料水
- 調理不要の食料
- 常用薬
- お薬手帳
- スマートフォン
- モバイルバッテリー
- 充電ケーブル
- 小型ライト
- 携帯トイレ
- マスク
- 現金
- 身分証明書
- 緊急連絡先
避難所生活用品
- 下着・靴下
- タオル
- 雨具
- 防寒用品
- アルミ保温シート
- 寝袋・小型マット
- ウェットティッシュ
- 歯磨き用品
- ごみ袋・防臭袋
- 耳栓
- アイマスク
- 筆記用具
- 油性ペン
家族別の用品
- 乳幼児用品
- 生理用品
- 介護用品
- アレルギー対応食
- 医療・健康機器
- 眼鏡・補聴器用品
- ペット用品
持込前に確認するもの
- 大型寝具・テント
- ポータブル電源
- カセットコンロ
- カセットボンベ
- 刃物・工具
- ペットとケージ
- 大型のキャリーケース
避難所へ着いたときの行動チェックリスト
- 建物と周辺の安全を確認する
- 避難所が開設されているか確認する
- 受付場所を確認する
- 避難者名簿へ記入する
- 家族の健康状態を伝える
- アレルギーや持病を伝える
- ペットや大型用品を申告する
- 指定された場所へ移動する
- 場所が決まるまで荷物を広げない
- 通路や非常口へ荷物を置かない
- 貴重品を身につける
- 避難所の生活ルールを確認する
まとめ|自分の備えを持ち込むことは避難所全体を助ける
まどかママ
自分の家だけ防災グッズを持っていても、
後ろめたく思う必要はないのね。
防災すぐるパパ
ただし、自由に場所を取ったり、
火を使ったりしてよいわけではないんだね。
らぼる君
そのとおり。自分の備えを使いながら、
避難所の受付と共同生活のルールを守ろう!
避難所に自分と家族の水、食料、薬、防災用品を持参することは、
悪いことではありません。
自分で必要品を用意すれば、限られた支援物資を、
何も持ち出せなかった人や特別な支援が必要な人へ回しやすくなります。
ただし、避難所は共同生活の場所です。
- 受付を済ませる
- 場所が決まるまで荷物を広げない
- 通路や非常口をふさがない
- 大型用品やペットを申告する
- 火気や電源機器を勝手に使わない
- 貴重品を自分で管理する
- 食料や水は目立たないように使う
- 余裕があり提供したい場合は管理者へ相談する
といった配慮が必要です。
また、指定緊急避難場所は、
命を守るために一時的に逃げる場所であり、
生活用品がそろった指定避難所とは限りません。
災害の種類に適した場所か、
事前に確認しておきましょう。
そして、津波や土砂災害など一刻も早い避難が必要なときは、
荷物を完璧にそろえようとしてはいけません。
避難所へ持っていくもので最も大切なのは、
家族の命を危険にさらさず持ち出せる、
必要最小限の備えです。


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