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地震や大雨で避難するとき、
食べ物は「お腹が満たせれば何でもよい」と思っていませんか。
災害直後は、電気・ガス・水道が止まり、
温めることも水を使うことも難しくなります。
避難所へ行けばすぐ食事が出るとも限りません。
支援が始まっても、
おにぎりや菓子パンなど同じような食品が続き、
野菜やたんぱく質が不足することがあります。
さらに、真夏と真冬では助かる食品が違います。
暑い時期には水分を奪う乾いた食品が食べづらく、
寒い時期には温かい食事が身体だけでなく心も支えてくれます。
この記事では、
公的機関の備蓄情報、災害時の食事調査、
メーカー公表の製品情報をもとに、
家庭に備えたい非常食をランキング形式で紹介します。
ランキングについて
本記事は「保存期間が長い順」や「味の人気投票」ではありません。
水・熱源がなくても使えるか、栄養の偏りを補えるか、
家族で食べやすいか、夏・冬に役立つか、
普段から消費できるかを総合して編集部が選定しています。価格・仕様・賞味期限は購入時に必ず商品表示をご確認ください。
ラボる君と家族で、非常食について考えよう
防災すぐるパパ:
乾パンを何缶か置いてあるから、
食料の備えは大丈夫かな?
ラボる君:
乾パンも役立つけれど、それだけでは水分が欲しくなるし、
食事が単調になってしまうよ。
災害時こそ、主食、おかず、野菜、
甘いものを組み合わせることが大切なんだ。
まどかママ:
夏は冷たいもの、冬は温かいものが欲しくなりそうね。
ラボる君:
そうだね。
季節に合わせて中身を少し入れ替えると、食べやすくなるし、
賞味期限の確認もできるよ。
今日は「食べながら備える方法」まで一緒にラボってみよう!
被災した人や避難所の調査から分かる「助かる食品」
災害体験には個人差がありますが、
避難所の食事調査や支援現場の記録を見ると、
繰り返し表れる課題があります。
発災直後は、開けてすぐ食べられるものが必要
道路の寸断や停電、断水が重なると、
支援物資がすぐに届くとは限りません。
政府は、食品を最低3日分、できれば1週間分、
家族の人数に合わせて備えるよう案内しています。
飲料水と調理用水は、一人1日3リットルが目安です。
最初の1~3日を考えると、
調理不要の缶詰、栄養補助食品、ようかん、
飲料などが役立ちます。
温かい食事は、冬の避難生活で心の支えになる
日本赤十字社などの支援記録では、
被災地で温かい食事やスープが大量に提供されています。
災害時の栄養支援資料でも、
温かい食事は栄養面だけでなく精神面でも重要だとされています。
真冬の避難を考えるなら、
食品だけでなく、カセットコンロ・ボンベ、
発熱剤付き食品、保温容器まで一緒に備える必要があります。
おにぎりやパンだけでは栄養が偏りやすい
熊本地震などの避難所調査では、
被災後の食環境や要配慮者への食事対応が課題になりました。
支援物資は炭水化物に偏りやすく、
野菜、たんぱく質、食物繊維を取りにくくなる場合があります。
家庭備蓄では、米やパンだけでなく、
魚・肉の缶詰、豆類、野菜ジュース、スープを組み合わせましょう。
食べ慣れた味が安心につながる
避難生活では、不安や疲れで食欲が落ちる人もいます。
普段食べない特殊な非常食だけを大量に買うと、
いざというときに口に合わないことがあります。
家族で一度試食し、
■「子どもが食べた」
■「高齢の家族もかめた」
■「水でも戻せた」
と確認した食品を残すことが大切です。
非常食おすすめランキング7選
| 順位 | 商品・食品 | 調理 | 保存期間の目安 | 夏 | 冬 | 主な役割 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 尾西のアルファ米シリーズ | 水またはお湯 | 5年 | ○ | ◎ | 主食 |
| 2 | レスキューフーズ一食ボックス | 付属発熱剤 | 5年6か月 | △ | ◎ | 温かい一食 |
| 3 | 魚・肉・豆の一般缶詰 | 開封のみ | 商品による | ◎ | ○ | たんぱく質 |
| 4 | 新・食・缶ベーカリー | 開封のみ | 最大5年 | ○ | ○ | パン・主食 |
| 5 | カゴメ 野菜一日これ一本 長期保存用 | 開封のみ | 5.5年 | ◎ | ○ | 野菜補助 |
| 6 | カロリーメイト ロングライフ | 開封のみ | 3年 | ○ | ○ | 携帯・栄養補助 |
| 7 | 井村屋 えいようかん/ビスコ保存缶 | 開封のみ | 5年6か月 | ○ | ○ | エネルギー・安心感 |
第1位 尾西のアルファ米シリーズ
尾西食品のアルファ米は、国産米を使用し、
商品によって白飯、わかめごはん、五目ごはん、
ドライカレー、おかゆなどがあります。
お湯だけでなく水でも戻せるため、
停電やガス停止時にも主食を確保できます。
おすすめする理由
- 5年保存の商品がある
- 水でも調理できる
- 袋がそのまま食器になる
- 味の種類が多く、食事の単調さを減らせる
- おかゆなど、食欲が落ちたときに選べる商品もある
注意点
水で戻す場合は時間がかかります。
1食につき必要な水もあるため、
食品とは別に調理用水を計算してください。
また、味付きごはんはアレルギー表示を確認しましょう。
季節との相性
- 夏:水戻しで食べられるが、衛生のため作ったら早めに食べる
- 冬:お湯で戻すと、温かい主食として安心感がある
ラボる君のひと言:
「白飯だけでなく、味付きごはんとおかゆを混ぜておくと、
体調や年齢に合わせやすいよ」

第2位 ホリカフーズ「レスキューフーズ 一食ボックス」
一食ボックスのカレーライスなどは、
ごはん、主菜、発熱剤、発熱溶液、加熱袋、
レンゲなどがセットになっています。
火も調理用の水も使わず、
温かい一食を用意できるのが大きな特徴です。
おすすめする理由
- ライフライン停止時にも温められる
- 食器やレンゲがセットになっている
- 製造日から5年6か月保存の商品がある
- 冬や寒冷地の備蓄に心強い
注意点
アルファ米などに比べて重く、価格も高めです。
発熱剤の使い方と蒸気への注意を平時に確認し、
使用後は十分に冷まして
地域の分別ルールに従って処分します。
狭い車内など換気しにくい場所での扱いにも注意してください。
季節との相性
- 夏:暑い環境では温かい食事が負担になる場合がある
- 冬:身体を冷やさず、気持ちを落ち着ける一食になりやすい

第3位 魚・肉・豆の一般缶詰
サバ、ツナ、焼き鳥、大豆、ひよこ豆などの缶詰は、
特別な「防災専用品」でなくても備蓄に使えます。
普段から食べて買い足しやすく、ローリングストックに向いています。
おすすめする理由
- 開けてすぐ食べられる
- たんぱく質を補いやすい
- スーパーで買い足せる
- 普段の料理にも使える
- 味や価格の選択肢が多い
注意点
賞味期限は商品ごとに異なります。
缶切りが必要な製品を避け、
プルトップ式を選ぶと安心です。
塩分が高いものもあるため、
汁を全部飲むかどうかは体調や水分量を考えて判断しましょう。
季節との相性
- 夏:加熱せず食べられ、調理による室温上昇を避けられる
- 冬:レトルトごはんやスープに加えると満足度が上がる

第4位 アスト「新・食・缶ベーカリー」
缶を開けてすぐ食べられる、やわらかいパンの保存食です。
公式情報では最大5年保存の商品があり、
プレーン、黒糖など複数の味があります。
おすすめする理由
- 水も加熱もいらない
- ごはんが苦手な人の主食になる
- やわらかく、乾パンより食べやすい人がいる
- 甘みのある味は気分転換にもなる
注意点
パンだけではたんぱく質や野菜が不足します。
ツナ缶、豆缶、野菜ジュースなどと組み合わせてください。
卵・乳・小麦など、商品ごとのアレルギー表示も確認が必要です。

第5位 カゴメ「野菜一日これ一本 長期保存用」
災害時は野菜が不足しやすいため、
主食や缶詰に加える「補助食品」として便利です。
公式情報では、
1缶に野菜350g分を使用し、5.5年保存が可能とされています。
おすすめする理由
- 開けてすぐ飲める
- 食事が炭水化物に偏ったときの補助になる
- 調理や食器が不要
- 夏でも取り入れやすい
注意点
野菜ジュースだけで
野菜料理のすべてを代替できるわけではありません。
味の好みが分かれるため、
家族で試飲してから備蓄しましょう。
缶は重量があるため、
防災リュックより在宅備蓄に向いています。

第6位 大塚製薬「カロリーメイト ロングライフ」
備蓄専用のバランス栄養食で、
公式情報では賞味期限3年、1箱48.5gと軽量です。
火や水を使わず食べられるため、
防災リュック、車、職場の机などにも置きやすい商品です。
おすすめする理由
- 軽くて持ち運びやすい
- 調理も食器も不要
- 5大栄養素を補える
- 個包装で分けやすい
注意点
水分が少ないと食べづらいため、
必ず飲料水と組み合わせます。
これだけを食事の中心にせず、
避難中の移動や配給待ちの補助食品と考えましょう。

第7位 井村屋「えいようかん」/江崎グリコ「ビスコ保存缶」
甘い食品は主食にはなりませんが、
疲れたときのエネルギー補給や、
子どもの不安を和らげる食品として役立ちます。
えいようかんは公式情報で1本171kcal、5年6か月保存。
ビスコ保存缶も製造後5年6か月保存とされています。
おすすめする理由
- 開けてすぐ食べられる
- 少量でエネルギーを補給しやすい
- 食べ慣れた味を選びやすい
- 家族で分けやすい
注意点
甘味だけで一食を済ませないこと、
のどが渇きやすい食品には水を添えることが大切です。
乳成分、小麦などのアレルギーも確認してください。



夏に役立つ非常食の選び方
水分を奪いにくい食品を増やす
真夏の避難所や停電した自宅は高温になることがあります。
乾パンや栄養バーだけでは口の中が乾きやすいため、
次の食品も加えましょう。
- レトルトのおかゆ
- ゼリー飲料
- フルーツ缶
- 野菜ジュース
- 汁気のある魚・豆の缶詰
- 経口補水液や粉末タイプ(用途を理解して備える)
ただし、飲料は食品とは別に、
一人1日3リットルを目安に準備します。
詳しくは地震で水道が止まったら?
と
備蓄用の水を比較をご覧ください。
暑い車内へ置きっぱなしにしない
「常温保存」は、
どのような高温でもよいという意味ではありません。
夏の車内は非常に高温になるため、
メーカーが示す保存条件を外れる可能性があります。
車載用は定期的に点検し、直射日光を避けます。
開封後・調理後は早めに食べる
停電中は冷蔵庫を使えません。
大容量の商品より、一度で食べ切れる個包装が安全です。
においや見た目に異常を感じた食品は食べないでください。
冬に役立つ非常食の選び方
温かくできる仕組みを一つ持つ
冬は、温かいごはんやスープが身体と気持ちを支えます。
- カセットコンロとボンベ
- 発熱剤付きの保存食
- 粉末スープ
- レトルトのおかゆやスープ
- 保温ボトル
カセットコンロは換気し、
テント内や車内など狭い場所で使用しないでください。
一酸化炭素中毒や火災の危険があります。
脂質・たんぱく質も組み合わせる
寒さの中ではエネルギーを消耗します。
ごはんだけでなく、
サバ缶、ツナ缶、焼き鳥缶、豆類などを組み合わせましょう。
食品と同じ場所に防寒用品を置く
食事があっても身体が冷えれば体調を崩します。
毛布、アルミブランケット、
使い捨てカイロなども同じ時期に点検しましょう。
季節で入れ替えるローリングストック例
ローリングストックとは、
普段食べる食品を少し多めに買い、古いものから使い、
使った分を買い足す方法です。
春の点検
- 冬用スープや発熱剤の期限を確認する
- 夏用の飲料、ゼリー、フルーツ缶を増やす
- 台風・大雨に備えて2階などにも分散する
秋の点検
- 夏に保管した飲料や車載食品の状態を確認する
- スープ、おかゆ、発熱剤付き食品を増やす
- カセットボンベと防寒用品を点検する
防災すぐるパパ:
季節ごとに全部買い替えるの?
ラボる君:
全部ではないよ。
アルファ米や保存缶は長期備蓄にして、
缶詰、レトルト食品、飲料は普段の食事で回すんだ。
長期保存と日常備蓄を組み合わせると無駄が少ないよ。
詳しい管理方法は
防災グッズは何を買う?ローリングストックでそろえる方法
も参考にしてください。
1人7日分を考える組み合わせ例
「1日3食×7日=21個の非常食」と単純に数えるだけでは、
栄養や水が足りないことがあります。
次のように役割を分けます。
| 役割 | 1人7日分の例 | ポイント |
|---|---|---|
| 主食 | 14~21食 | 米、パン、麺、おかゆを分散 |
| 主菜 | 7~14食 | 魚、肉、豆、レトルト料理 |
| 野菜補助 | 7本・食程度 | 野菜ジュース、スープ、乾物 |
| 補助食品 | 7~14個 | 栄養バー、ようかん、ビスケット |
| 水 | 21リットル | 飲用・調理用として1日3リットル |
これは一般的な組み合わせ例です。
年齢、体格、活動量、持病、アレルギー、
乳幼児の有無に合わせて調整してください。
必要日数の考え方は備蓄は何日分必要?で説明しています。
家族構成別に忘れたくない食品
乳幼児がいる家庭
- 液体ミルク・粉ミルク
- 飲み慣れた水
- 月齢に合った離乳食
- 使い捨てスプーン
- アレルギー対応食品
高齢者がいる家庭
- やわらかいおかゆ
- とろみ調整食品
- かみやすい・飲み込みやすい食品
- 常用薬との関係を確認した食品
食物アレルギーがある家庭
- 家族専用の食品をまとめる
- パッケージを捨てず表示を確認できるようにする
- 誰の食品か大きく記名する
- 避難時にアレルギー情報を伝えるカードを持つ
避難所に、自分に合う特殊食品が必ず届くとは限りません。
命に関わる食品は、一般家庭より余裕を持って準備しましょう。
非常食を買う前のチェックリスト
- 水なし・加熱なしで食べられる食品がある
- 温かくできる食品や熱源がある
- 主食だけでなく、魚・肉・豆もある
- 野菜や食物繊維を補える食品がある
- 家族全員が一度は試食した
- アレルギーと持病に対応している
- 缶切りなしで開けられる
- 一度で食べ切れる量になっている
- 夏の高温を避けて保管できる
- 賞味期限を一覧で管理している
- 食品とは別に十分な水を備えている
非常食についてよくある質問
非常食は3日分あれば十分ですか?
政府は最低3日分、できれば1週間分を推奨しています。
大規模災害では物流やライフラインの復旧に時間がかかるため、
保管場所が確保できる家庭は1週間分を目標にしましょう。
賞味期限が切れたらすぐ食べられなくなりますか?
賞味期限は「おいしく食べられる期限」で、
消費期限とは意味が異なります。
ただし、
災害時に期限や保存状態が不確かな食品へ頼らないよう、
期限前に普段の食事で消費して入れ替えるのが安全です。
膨張、さび、漏れ、異臭などがある食品は食べないでください。
水だけで戻すアルファ米は夏でも安全ですか?
商品表示どおりの水量と時間で作り、
清潔な手で扱い、完成後は早めに食べましょう。
高温の場所に長時間放置しないでください。
非常食セットを一箱買えば終わりですか?
セットは便利ですが、
家族の好み、アレルギー、必要な水、食器、熱源まで
合っているとは限りません。
中身を開けて一覧化し、足りない食品を追加してください。
まとめ|「食べられる備蓄」から「助かる備蓄」へ
非常食は、長く保存できるだけでは十分ではありません。
- 災害直後に水や火なしで食べられるもの
- 主食だけでなく、たんぱく質や野菜を補えるもの
- 冬に温かく食べられるもの
- 夏でも口にしやすく、食べ切れるもの
- 家族が食べ慣れていて、アレルギーに対応したもの
この5つを組み合わせることで、避難生活の負担を減らせます。
まどかママ:
今日から全部そろえなくてもいいのね。
ラボる君:
うん。まずは普段食べている缶詰やレトルト食品を
一つ多く買うところからで大丈夫。
春と秋に家族で試食すれば、
期限確認と季節の入れ替えを同時にできるよ。
食品の次は、
停電でも食べられるごはん、
火も水も使わない食料備蓄、
防災リュックの中身一覧も確認して、
食べる場所や避難方法に合う備えを完成させましょう。

