停電・断水でも食べられる「ごはん」の備蓄|真空パック・レトルト・アルファ米を比較

停電・断水でも食べられる「ごはん」の備蓄|真空パック・レトルト・アルファ米を比較 防災ステップ2ー備える
停電・断水でも食べられる「ごはん」の備蓄|真空パック・レトルト・アルファ米を比較

こんにちは!

「防災ラボる」です。

地震や台風、大雨などで電気・ガス・水道が止まったとき、
毎日の「ごはん」をどうすればよいのでしょうか。

スーパーには、パックごはん、レトルト食品、缶詰、
アルファ化米、フリーズドライ食品など、さまざまな保存食品があります。

しかし、保存期間が長ければ、どれでも災害用に適しているとは限りません。

電子レンジがなければ食べにくい食品、水やお湯が必要な食品、
食器を洗わなければならない食品もあります。

まどかママ
パックごはんをたくさん買っておけば、停電しても安心よね?

防災すぐるパパ
でも、電子レンジが動かなかったらどうやって温めるのかな?

らぼる君
そこが大切なポイントだよ。
今回は「保存できるか」だけではなく、
電気・ガス・水道が止まっても食べられるかで調べてみよう!

今回は「防災ラボる」のらぼる君が、
災害時のごはんの備蓄について、
調理、保存性、必要な水、後片付けなどを含めて解説します。

  1. ごはんの備蓄は最低3日分、できれば1週間分
  2. 備蓄食の良しあしを決める7つの基準
    1. 加熱しなくても食べられるか
    2. 水を使わずに食べられるか
    3. 調理器具が必要か
    4. 食器を汚さず食べられるか
    5. 家族が実際に食べられるか
    6. 主食だけに偏っていないか
    7. ごみを処理しやすいか
  3. 備蓄用の「ごはん」を徹底比較
  4. アルファ化米のメリット・デメリット
    1. アルファ化米のメリット
    2. アルファ化米のデメリット
  5. パックごはんのメリット・デメリット
    1. パックごはんのメリット
    2. パックごはんのデメリット
    3. 電子レンジが使えないときは?
  6. 「真空パックならそのまま食べられる」とは限らない
  7. 無洗米・普通のお米のメリット・デメリット
    1. お米のメリット
    2. お米のデメリット
  8. レトルト食品は温めなくても食べられる?
    1. レトルト食品のメリット
    2. レトルト食品のデメリット
    3. レトルトカレーだけでは備蓄にならない
  9. 缶詰は停電・断水に強い
    1. 缶詰のメリット
    2. 缶詰のデメリット
  10. 保存パン・缶入りパン
    1. 保存パンのメリット
    2. 保存パンのデメリット
  11. フリーズドライ食品
    1. フリーズドライ食品のメリット
    2. フリーズドライ食品のデメリット
  12. カップ麺・袋麺・乾麺
    1. 麺類のメリット
    2. 麺類のデメリット
  13. 発熱剤付き食品
    1. 発熱剤付き食品のメリット
    2. 発熱剤付き食品のデメリット
  14. 災害発生からの日数で食べるものを分けよう
    1. 発災当日|調理不要の食品
    2. 2~3日目|少量の水や熱源で食べられる食品
    3. 4~7日目|ローリングストックを活用
  15. 主食・主菜・副菜を組み合わせる
    1. 主食になる食品
    2. 主菜になる食品
    3. 副菜・栄養を補う食品
    4. 心を落ち着かせる食品
  16. 4人家族・3日分の備蓄例
    1. 主食36食分
    2. 主菜・副菜
    3. 補助食品
  17. 調理用の水も忘れずに備蓄する
  18. カセットコンロとカセットボンベも一緒に備える
  19. 断水時は洗い物を出さない
  20. 冷蔵庫の食品はどうする?
    1. 停電時の基本的な考え方
  21. 家族によって必要な備蓄食は違う
    1. 乳幼児
    2. 高齢者
    3. 食物アレルギーがある人
    4. 持病がある人
  22. らぼる君が選ぶ備蓄の優先順位
    1. 優先度A|火も水も使わず食べられる1日分
    2. 優先度B|少量の水で食べられる2~3日分
    3. 優先度C|熱源が使える在宅避難用
  23. ローリングストックを続ける方法
    1. 続けるためのポイント
  24. ごはんの備蓄チェックリスト
    1. 食品
    2. 水と調理用品
    3. 管理
  25. まとめ|最初の1日分は「火・水なし」で選ぼう

ごはんの備蓄は最低3日分、できれば1週間分

災害の規模が大きいと、停電や断水だけでなく、
道路の寸断や物流の停止によって食品が手に入りにくくなることがあります。

内閣府や農林水産省では、各家庭で最低3日分、
できれば1週間分程度の水と食品を備蓄するよう呼びかけています。

1人分の食事回数で考えると、次のようになります。

備蓄日数1人分4人家族分
3日分   9食36食
7日分21食84食

ただし、84食分すべてを特別な非常食でそろえる必要はありません。

普段食べている食品を少し多めに購入し、
食べた分を買い足す「ローリングストック」を取り入れれば、
費用や食品ロスを抑えながら備蓄できます。

備蓄食の良しあしを決める7つの基準

災害時の食品は、賞味期限だけで選ばず、次の条件を確認しましょう。

加熱しなくても食べられるか

発災直後は、ガス漏れ、停電、余震などによって
火を使えない可能性があります。

最初の1日分は、
開封するだけで食べられる食品を用意しておくと安心です。

水を使わずに食べられるか

断水すると、飲料水だけでなく、調理や食器洗いに使う水も不足します。

乾麺やフリーズドライ食品は便利ですが、
調理用の水がなければ食べられません。

調理器具が必要か

鍋、やかん、カセットコンロ、缶切りなどが必要な食品は、
それらも一緒に準備する必要があります。

食器を汚さず食べられるか

断水時には食器を洗えません。

袋から直接食べられるものや、容器付きの食品が便利です。

皿を使う場合は、食品用ラップやポリ袋をかぶせると洗い物を減らせます。

家族が実際に食べられるか

いざというときに、味が苦手、硬くてかめない、
辛くて子どもが食べられないということもあります。

普段から一度試食しておきましょう。

主食だけに偏っていないか

ごはんやパンだけでは、
たんぱく質やビタミンなどが不足しやすくなります。

主食、主菜、副菜を組み合わせて備蓄することが大切です。

ごみを処理しやすいか

災害時には、ごみの回収が止まる可能性があります。

汁が残る食品、大きな容器、においが強い食品は、
後始末まで考えて備蓄しましょう。

備蓄用の「ごはん」を徹底比較

まずは、日本人の主食であるごはんの備蓄方法を比較してみましょう。

ごはんの種類加熱なし水保存性災害時の評価
アルファ化米水で戻せる製品が多い必要長い非常時に強い
パックごはん製品による不要比較的長い熱源があると便利
長期保存ごはん製品による不要な製品もある長い表示確認が重要
缶入りごはんそのまま食べられる製品がある不要長い重いが災害に強い
無洗米不可多く必要長い在宅避難向け
普通の米不可洗米・炊飯用水が必要長い断水時は使いにくい
冷凍ごはん解凍・加熱が必要不要停電に弱い停電初期のみ

アルファ化米のメリット・デメリット

アルファ化米は、炊いたごはんを乾燥させた保存食です。
お湯または水を加えて戻す製品が多く、長期間保存できるものがあります。

アルファ化米のメリット

  • 長期保存できる製品が多い
  • 軽くて保管しやすい
  • お湯がなくても水で戻せる製品が多い
  • 袋が容器になる
  • スプーン付きの製品がある
  • 白飯だけでなく、五目ごはんなど種類が多い
  • 避難時にも持ち出しやすい

アルファ化米のデメリット

  • 戻すための水が必要
  • 水の場合は完成まで時間がかかる
  • 普段のごはんと食感が異なる
  • 1食当たりの価格が高め
  • 開封後に脱酸素剤を取り出す必要がある
  • 水の量を間違えると硬さが変わる

アルファ化米は、停電には強い食品です。
しかし、断水時には貴重な飲料水を調理に使うことになります。

製品によって必要な水の量や戻し時間が異なるため、
袋の表示を事前に確認しておきましょう。

らぼる君の判断
長期保存と持ち出しには非常に便利。
ただし、1食につき必要な水も含めて備蓄しよう。

パックごはんのメリット・デメリット

一般的なパックごはんは、
炊いたごはんを密封して常温保存できるようにしたものです。

「真空パックごはん」と呼ばれることもありますが、
製造方法は製品によって異なります。

パックごはんのメリット

  • 普段のごはんに近い
  • 1食分ずつ分けられている
  • 水を使わずに食べられる
  • 容器をそのまま皿にできる
  • ローリングストックしやすい
  • カレー、丼、缶詰と組み合わせやすい

パックごはんのデメリット

  • 電子レンジでの加熱を前提とした製品が多い
  • 加熱しないと硬く、食べにくい場合がある
  • 湯せんには大量の水と熱源が必要
  • 容器がかさばる
  • アルファ化米より賞味期間が短い製品もある
  • 製品によって調理方法が異なる

一般的なパックごはんは、
冷たいままでも直ちに危険という意味ではありませんが、
でんぷんが硬く、食感が悪いため、
加熱を前提に作られている製品が多くあります。

「常温でそのまま食べられる」と明記されていない製品については、
必ず表示された調理方法に従ってください。

電子レンジが使えないときは?

湯せん対応の製品なら、カセットコンロと鍋を使って温められます。

ただし、容器のまま湯せんできるか、フィルムをはがすのか、
加熱時間は何分かなどは製品ごとに異なります。

外箱や表示を捨てずに保管しておきましょう。

鍋の湯は飲用とは別に用意し、
容器が汚れていなければ複数の食品を温めるために再利用できます。

らぼる君の判断
在宅避難のローリングストックには優秀。
ただし、停電時に加熱する手段がなければ、
発災直後の主食には向かない製品もある。

「真空パックならそのまま食べられる」とは限らない

まどかママ
真空パックなら、開けてすぐ食べられるんじゃないの?

らぼる君
真空になっていることと、
加熱せずおいしく安全に食べられることは別なんだよ。

「真空パック」という言葉は、包装の状態や方法を表しています。

中身が加熱調理済みか、常温保存できるか、
開封後そのまま食べられるかを保証する言葉ではありません。

購入時には次の表示を確認してください。

  • 常温保存可能か
  • 要冷蔵ではないか
  • 加熱調理済みか
  • 「そのままお召し上がりいただけます」と書かれているか
  • 「要加熱」と書かれていないか
  • 電子レンジ以外の調理方法があるか
  • 湯せんできる包装か

「真空パックだから大丈夫」と判断せず、
商品ごとの保存方法と調理方法を守りましょう。

無洗米・普通のお米のメリット・デメリット

自宅にある米も、大切な備蓄食です。

お米のメリット

  • 普段から食べ慣れている
  • 費用を抑えやすい
  • 家族分をまとめて炊ける
  • ローリングストックしやすい
  • 味付けや組み合わせを変えやすい

お米のデメリット

  • 炊飯用の水が必要
  • 普通の米は洗米にも水を使う
  • カセットコンロなどの熱源が必要
  • 鍋や炊飯用ポリ袋などが必要
  • 調理に時間がかかる
  • 鍋を洗う水が必要になる

断水を想定するなら、普通の米より無洗米が便利です。
洗うための水を節約できます。

ただし、無洗米でも炊飯用の水と熱源は必要です。

そのため、発災直後ではなく、
安全が確認された後の在宅避難用に向いています。

らぼる君の判断
1週間の在宅避難には役立つが、
火も水も使えない最初の1食には不向き。

無洗米、飲料水、カセットコンロをセットで備えよう。

レトルト食品は温めなくても食べられる?

レトルトカレー、牛丼の具、親子丼、スープなどは、
常温で長期間保存できるため、
ローリングストックに向いています。

レトルト食品のメリット

  • 常温で保存できる
  • 種類が豊富
  • 普段の食事に取り入れやすい
  • 主食と組み合わせやすい
  • 調理済みの製品が多い
  • ローリングストックしやすい

レトルト食品のデメリット

  • 冷たいと脂が固まり、食べにくいものがある
  • ごはんが別に必要
  • 辛い食品は子どもや高齢者に向かない
  • 袋から直接食べにくい
  • 開封後は保存しにくい
  • 温めるには熱源と水が必要

加熱せず食べられるかは、必ず商品表示を確認してください。

「湯せんしてください」
「電子レンジで加熱してください」
などの表示がある場合は、その指示に従います。

「温めずに食べられます」などと明記された製品なら、
停電・断水時に使いやすくなります。

レトルトカレーだけでは備蓄にならない

レトルトカレーがあっても、
組み合わせるパックごはんが加熱できなければ、
おいしく食べることが難しくなります。

次のような組み合わせも準備しておきましょう。

  • 常温で食べられるごはん+レトルト食品
  • アルファ化米+レトルト食品
  • 保存パン+レトルトスープ
  • クラッカー+レトルトの総菜
  • 缶入りパン+ツナや肉の缶詰

らぼる君の判断
レトルト食品は、おかずの備蓄として優秀。
ただし、温めずに食べられるかと、主食をどう用意するかを確認しよう。

缶詰は停電・断水に強い

缶詰は、火も水も使わずに食べられる製品が多く、
災害時に使いやすい食品です。

缶詰のメリット

  • 開封してそのまま食べられる
  • 常温で長期保存できる
  • 肉、魚、豆、野菜、果物など種類が多い
  • たんぱく質を補給しやすい
  • 缶を食器代わりにできる
  • 汁も料理や水分補給に活用できる製品がある

缶詰のデメリット

  • 重い
  • かさばる
  • 缶切りが必要な製品がある
  • 切り口でけがをする可能性がある
  • 開封後の缶や汁の処理が必要
  • 塩分が高い製品もある
  • ごみ回収が止まると保管に困る

防災用には、缶切り不要のプルトップ式を選ぶと便利です。

魚や肉の缶詰だけでなく、
豆、コーン、果物なども組み合わせれば、
栄養の偏りを抑えられます。

らぼる君の判断
停電・断水時に非常に強い。自宅備蓄には適しているが、
重いため防災リュックには入れすぎないようにしよう。

保存パン・缶入りパン

保存パンは、開封するだけで食べられるため、
発災直後の主食に向いています。

保存パンのメリット

  • 水も加熱も不要
  • すぐ食べられる
  • 子どもにもなじみやすい
  • 持ち出しやすい
  • 甘みがあり、食欲がないときにも食べやすい

保存パンのデメリット

  • 口の中が乾きやすい
  • 飲料水が欲しくなる
  • 甘い味に偏りやすい
  • 缶入りは重く、かさばる
  • 製品によって食感や味に差がある

パンだけでは栄養が偏るため、
魚や肉の缶詰、野菜ジュース、スープなどと組み合わせましょう。

らぼる君の判断
災害当日の主食として優秀。
水分と、たんぱく質を補う食品を一緒に準備しよう。

フリーズドライ食品

フリーズドライのスープ、みそ汁、雑炊などは、軽くて保存しやすい食品です。

フリーズドライ食品のメリット

  • 軽くてコンパクト
  • 保存期間が比較的長い
  • 種類が豊富
  • 温かい食事を作りやすい
  • 防災リュックにも入れやすい

フリーズドライ食品のデメリット

  • 基本的に水やお湯が必要
  • お湯を沸かす熱源が必要
  • 容器が別に必要な製品がある
  • 汁物は塩分が高いことがある
  • 水だけでは戻しにくい製品がある

水でも戻せるか、必ず商品の表示を確認してください。

らぼる君の判断
軽量で便利だが、断水時には調理用の水を消費する。
発災直後より、熱源を使えるようになってから活躍する食品。

カップ麺・袋麺・乾麺

カップ麺や乾麺は長く保存しやすく、
日常的に食べられるため備蓄しやすい食品です。

しかし、停電・断水を想定すると弱点があります。

麺類のメリット

  • 比較的安い
  • ローリングストックしやすい
  • 食べ慣れている
  • 温かい食事になる
  • 味の種類が多い

麺類のデメリット

  • 多くの水が必要
  • お湯を沸かす熱源が必要
  • ゆで汁の処理が必要
  • 塩分が多い製品がある
  • 飲料水を余計に欲しくなる
  • 鍋や食器を洗う必要がある
  • カップ麺の容器はかさばる

断水時に、
貴重な飲料水を大量に使って乾麺をゆでるのは負担になります。

備蓄するなら、少ない水で調理できる麺、
ゆで汁を捨てずに食べられる商品、
容器付きのカップ麺などを選びましょう。

らぼる君の判断
普段の備蓄には便利だが、
火も水も使えない状況では食べられない。
これだけに頼らないことが大切。

発熱剤付き食品

付属の発熱剤を使って、
水道、電気、ガスがなくても食品を温められるセットがあります。

発熱剤付き食品のメリット

  • 火を使わず温かい食事ができる
  • 電気やガスが不要
  • 寒い時期や高齢者の食事に役立つ
  • 災害直後でも使いやすい製品がある

発熱剤付き食品のデメリット

  • 一般的なレトルト食品より高価
  • 発熱用に少量の水が必要な製品がある
  • 蒸気や高熱が発生する
  • 換気や使用場所に注意が必要
  • 使用後の発熱剤が熱い
  • 子どもだけで扱うのは危険

発熱剤は製品ごとに使い方が異なります。

蒸気や熱が発生するため、袋を顔へ近づけたり、
密閉された容器の中で使用したりしてはいけません。

らぼる君の判断
温かい食事が大きな安心につながる。

全食分ではなく、
寒い日の夕食などに数食分あると心強い。

災害発生からの日数で食べるものを分けよう

すべての備蓄食品を、
火も水も使わずに食べられるものだけでそろえる必要はありません。

災害発生後の状況に合わせ、段階的に使い分けましょう。

発災当日|調理不要の食品

発災直後は、安全確認、安否確認、避難、片付けなど
落ち着いて調理できない可能性があります。

最初の1日分は、開封するだけで食べられる食品を優先します。

  • 保存パン
  • 栄養補助食品
  • 缶詰
  • 常温でそのまま食べられるレトルト食品
  • ゼリー飲料
  • 野菜ジュース
  • ドライフルーツ
  • ナッツ類
  • ようかん
  • 乳幼児用の液体ミルクやベビーフード

2~3日目|少量の水や熱源で食べられる食品

安全にカセットコンロを使えるようになったら、
温かい食品を取り入れます。

  • アルファ化米
  • パックごはん
  • レトルトカレーや丼の具
  • フリーズドライ食品
  • カップ麺
  • 即席スープ
  • 無洗米

4~7日目|ローリングストックを活用

停電や物流停止が長引く場合は、
普段から多めに保管している食品を組み合わせます。

  • 米
  • 乾麺
  • シリアル
  • レトルト食品
  • 缶詰
  • 乾物
  • 常温保存できる野菜
  • 調味料
  • ロングライフ食品

「初日用」
「3日分」
「それ以降」と、
食品を3段階に分けておくと使いやすくなります。

主食・主菜・副菜を組み合わせる

備蓄というと、ごはん、パン、カップ麺などの主食に偏りやすくなります。

しかし、災害時には体力と体調を維持するため、
たんぱく質やビタミンも必要です。

主食になる食品

  • アルファ化米
  • パックごはん
  • 保存パン
  • シリアル
  • クラッカー
  • 麺類
  • 無洗米
  • もち

主菜になる食品

  • 魚の缶詰
  • 焼き鳥缶
  • コンビーフ
  • 大豆の缶詰
  • レトルトの肉料理
  • 常温保存できる魚肉ソーセージ
  • 高たんぱくの栄養補助食品

副菜・栄養を補う食品

  • 野菜ジュース
  • 果物の缶詰
  • ドライフルーツ
  • 海藻
  • 乾燥野菜
  • 豆類
  • 常温保存できる野菜スープ

心を落ち着かせる食品

  • チョコレート
  • あめ
  • ようかん
  • ビスケット
  • コーヒーやお茶
  • 子どもの好きなお菓子

災害時の甘いものや食べ慣れた味は、
気持ちを落ち着かせる助けにもなります。

ただし、甘い食品や塩分の多い食品だけに
偏らないようにしましょう。

4人家族・3日分の備蓄例

4人家族が1日3食、3日間過ごす場合の一例です。

主食36食分

  • アルファ化米:8食
  • パックごはん:8食
  • 保存パン:8食
  • クラッカー・シリアル:8食
  • カップ麺など:4食

主菜・副菜

  • 魚・肉・豆の缶詰:12~16缶
  • レトルト総菜:8袋
  • 野菜ジュース:12本
  • 果物の缶詰:4~6缶
  • 即席スープ・みそ汁:8~12食
  • ドライフルーツやナッツ:適量

補助食品

  • ゼリー飲料
  • 栄養補助食品
  • ようかん
  • あめ
  • 子どもの好きなお菓子

これはあくまで一例です。
年齢、食事量、アレルギー、持病、好みに合わせて調整してください。

調理用の水も忘れずに備蓄する

飲料水は、一般的に1人1日3リットルが目安とされています。

ただし、この中には飲み水だけでなく、調理に使う水も含まれます。

アルファ化米、フリーズドライ食品、カップ麺、無洗米などを多く備蓄すると、
それだけ調理用の水が必要になります。

食品をそろえるときは、次の計算をしておきましょう。

  1. 1食に必要な水の量を確認する
  2. 家族分の食数を掛ける
  3. 飲料水とは別に必要量を把握する
  4. 水の保管場所を分散する

例えば、
1食160mlの水を必要とするアルファ化米を家族4人で食べれば、
1回で640ml必要です。

「食品はあるのに、戻す水がない」という事態を防ぎましょう。

カセットコンロとカセットボンベも一緒に備える

パックごはん、レトルト、無洗米、カップ麺などを利用するなら、
カセットコンロが役立ちます。

次のものをセットで準備しましょう。

  • カセットコンロ
  • 適合するカセットボンベ
  • 鍋
  • やかん
  • 耐熱ポリ袋
  • ライターまたは点火確認用品
  • 鍋つかみ
  • ラップ
  • 使い捨て手袋

カセットボンベの必要本数は、
季節、使用するコンロ、調理内容によって変わります。

普段から実際に一度調理し、
1本で何回お湯を沸かせるか確認しておくと安心です。

カセットコンロは、換気、可燃物との距離、ボンベの取り付け方など、
製品の説明書に従って安全に使用してください。

大きすぎる鍋や鉄板を載せたり、
2台のコンロを並べて覆うように使用したりすると、
ボンベが過熱して危険です。

断水時は洗い物を出さない

断水中は、手洗い、飲用、調理に水を優先する必要があります。

食器洗いを減らすために、次の方法があります。

  • 紙皿にラップをかぶせる
  • 耐熱ポリ袋で調理する
  • パックごはんの容器を皿として使う
  • 缶詰は缶から直接食べる
  • アルファ化米は袋から食べる
  • 割り箸や使い捨てスプーンを準備する
  • 開封した袋を立てられる容器を用意する

ただし、缶の切り口や熱くなった袋でけがをしないように注意してください。

使用したラップ、袋、食器類は、防臭袋などに入れて衛生的に保管します。

冷蔵庫の食品はどうする?

停電した直後に、冷蔵庫の食品がすぐ腐るわけではありません。

しかし、ドアを何度も開けると庫内温度が上がります。

停電時の基本的な考え方

  • 冷蔵庫の扉をできるだけ開けない
  • 何が入っているか思い出してから一度で取り出す
  • 傷みやすい肉・魚・乳製品などから確認する
  • 十分に加熱できる場合は早めに食べる
  • においや見た目だけで安全と判断しない
  • 長時間常温に置いた食品は無理に食べない
  • 一度解凍して傷んだ食品を再冷凍しない

真夏と冬では、食品が傷む速度が大きく異なります。

停電時間や庫内温度が分からず、
安全性に不安がある食品は食べないでください。

「もったいない」より食中毒を防ぐことを優先します。

また、浸水した食品は、
包装の外側が汚水に触れている可能性があります。

破損、膨張、さび、液漏れなどがある缶詰や容器は使用しないでください。

家族によって必要な備蓄食は違う

乳幼児

  • 液体ミルク
  • 粉ミルクと安全な水
  • 使い捨て哺乳ボトル
  • 食べ慣れた離乳食
  • アレルギー対応食
  • 子ども用の飲料
  • 好きなお菓子

1歳未満の乳児には、はちみつや、はちみつを含む食品を与えてはいけません。

高齢者

  • やわらかいごはん
  • おかゆ
  • やわらかいレトルト総菜
  • ゼリー飲料
  • とろみ剤
  • 食べ慣れた介護食
  • 少量ずつ食べられる食品

乾パンや硬いクラッカーだけでは、
かむ力や飲み込む力が弱い人は食べられないことがあります。

食物アレルギーがある人

  • アレルギー対応の主食
  • 原材料表示を確認したおかず
  • 本人専用の食品
  • アレルギー情報を記載したカード

支援物資で希望する食品が手に入るとは限りません。

最低3日分、できれば1週間分を家庭で準備しましょう。

持病がある人

糖尿病、腎臓病、高血圧などで食事制限がある人は、
医師や管理栄養士に相談して、
災害時に食べられる食品を準備してください。

らぼる君が選ぶ備蓄の優先順位

優先度A|火も水も使わず食べられる1日分

  • 保存パン
  • そのまま食べられる缶詰
  • 加熱不要と表示されたレトルト食品
  • 栄養補助食品
  • ゼリー飲料
  • 野菜ジュース
  • ようかん
  • 食物アレルギー対応食
  • 乳幼児・高齢者・持病のある人専用の食品

優先度B|少量の水で食べられる2~3日分

  • アルファ化米
  • フリーズドライ食品
  • カップ食品
  • 即席スープ
  • 発熱剤付き食品

優先度C|熱源が使える在宅避難用

  • パックごはん
  • レトルトカレー・丼の具
  • 無洗米
  • 乾麺
  • カップ麺
  • 乾物
  • 常温保存できる普段の食品

この3段階で分ければ、火も水も使えない発災直後から、
長引く在宅避難まで対応しやすくなります。

ローリングストックを続ける方法

防災すぐるパパ
長期保存食だけで1週間分をそろえると、
かなりお金がかかりそうだね。

らぼる君
普段の食品を少し多く持つローリングストックなら、
無理なく続けられるよ。

ローリングストックは、
普段から食べる食品を少し多めに買い、
古いものから食べ、使った分だけ買い足す方法です。

続けるためのポイント

  1. 家族が普段食べる食品を選ぶ
  2. 賞味期限の早いものを手前に置く
  3. 食べたら買い物リストへ記入する
  4. 月に一度、在庫と期限を確認する
  5. 災害用だけの特別な場所に隠さない
  6. 「最低在庫数」を決めておく
  7. 水、熱源、調理器具も一緒に点検する

例えば、パックごはんを普段2個保管しているなら、
常に12個以上置くようにします。

レトルト食品や缶詰も同じように、
家族が食べる量より少し多めに持ちましょう。

内閣府も、普段の食品を多めに買い、
食べた分を買い足すローリングストックを紹介しています。

ごはんの備蓄チェックリスト

食品

  • 火も水も使わず食べられる1日分
  • 最低3日分、できれば1週間分
  • 主食・主菜・副菜を組み合わせている
  • 家族が試食している
  • 加熱方法を確認している
  • アレルギーや持病に対応している
  • 乳幼児・高齢者用の食品がある
  • お菓子や嗜好品も少量ある
  • 缶切り不要の缶詰を選んでいる

水と調理用品

  • 1人1日3リットルを目安に水を備えている
  • アルファ化米などに必要な水を計算した
  • カセットコンロがある
  • 適合するカセットボンベがある
  • 鍋ややかんがある
  • ラップや耐熱ポリ袋がある
  • 割り箸やスプーンがある
  • 防臭袋・ごみ袋がある

管理

  • 賞味期限を一覧にしている
  • 古いものから食べている
  • 食べた分を買い足している
  • 高温・多湿・直射日光を避けている
  • 食品と水を複数の場所に分散している
  • 年に数回、家族で非常食を食べている

まとめ|最初の1日分は「火・水なし」で選ぼう

まどかママ
パックごはんだけを備蓄しても、
停電したら温められない可能性があるのね。

防災すぐるパパ
缶詰や保存パン、アルファ化米も組み合わせたほうがよさそうだ。

らぼる君
そのとおり!保存期間だけではなく、
何を使えば食べられるかまで確認することが大切だよ。

備蓄食には、それぞれ得意な状況と苦手な状況があります。

  • アルファ化米は軽くて長期保存できるが、水が必要
  • パックごはんは食べ慣れているが、加熱が必要な製品が多い
  • レトルト食品は種類が豊富だが、加熱せず食べられるか確認が必要
  • 缶詰は火も水も不要だが、重くてごみが残る
  • 保存パンはすぐ食べられるが、口が乾きやすい
  • フリーズドライ食品は軽いが、水やお湯が必要
  • 無洗米は在宅避難に便利だが、水と熱源が必要
  • カップ麺や乾麺は日常備蓄に向くが、断水時には使いにくい

大切なのは、一つの食品だけに頼らないことです。

まずは、火も水も使わず食べられる1日分を準備します。

そのうえで、
少量の水で食べられる食品、
カセットコンロがあれば食べられる食品
を組み合わせましょう。

そして、家族が普段から食べているものを少し多めに買い、
ローリングストックで最低3日分、
できれば1週間分を維持します。

本当に役立つ備蓄食とは、長く保存できる食品ではなく、
停電や断水の中でも家族が無理なく食べられる食品です。

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