ポータブル電源は必要?停電対策におすすめの選び方

ポータブル電源は必要?停電対策におすすめの選び方 防災グッズ
ポータブル電源は必要?停電対策におすすめの選び方

台風や地震、大雨によって停電が発生すると、
照明、スマートフォンの充電、テレビ、冷蔵庫など、
普段当たり前に使っている電気が使えなくなります。

そんなときに役立つのが、電気をためて持ち運べる「ポータブル電源」です。

しかし、ポータブル電源は決して安い買い物ではありません。

「モバイルバッテリーだけでは足りないの?」
「避難所へ持って行っても使える?」
「発電機のように音がうるさくない?」
「どのくらいの容量が必要なの?」

このような疑問を持つ人も多いでしょう。

そこで今回は、「防災ラボる」のらぼる君が、
ポータブル電源の必要性、使用場所、騒音、容量、
安全な選び方について調べました。


  1. ポータブル電源とは?
    1. モバイルバッテリーとの違い
  2. 防災にポータブル電源は本当に必要?
    1. 必要性が高い家庭
    2. 優先度が低い家庭
  3. 最低限ならどのタイプを選ぶ?
    1. 最低限おすすめしたい基本タイプ
    2. 容量別の選び方
  4. 「Wh」と「W」の違いを知っておこう
    1. Whは電気をためられる量
    2. Wは一度に使える電力
    3. 使用時間の簡単な計算方法
  5. 最低限使いたい電化製品を先に決める
    1. 優先度A|情報と連絡
    2. 優先度B|暑さ・寒さ対策
    3. 優先度C|生活を維持する機器
  6. ポータブル電源を使いやすい場所
    1. 在宅避難
    2. 自宅の庭や安全な屋外
    3. 車中泊避難
  7. ポータブル電源を使いにくい場所
    1. 徒歩で向かう避難所
    2. 多くの人が生活する指定避難所
    3. 雨が吹き込む場所・浸水した場所
    4. 極端に暑い場所や寒い場所
  8. ポータブル電源の騒音は大丈夫?
    1. 発生する可能性がある音
    2. 避難所での騒音対策
    3. 購入時に確認したい静音性能
  9. ポータブル電源と発電機は別物
  10. リン酸鉄リチウムイオン電池がおすすめされる理由
  11. 純正弦波を選ぶ
  12. 定格出力と瞬間最大出力を確認する
  13. ソーラーパネルは必要?
  14. 安全な製品を選ぶためのチェックポイント
  15. 使うときの安全上の注意
    1. 水に濡らさない
    2. 高温になる場所へ置かない
    3. 本体を覆わない
    4. 強い衝撃を与えない
    5. 異常があれば使用を中止する
  16. 買ったまま保管するのはもったいない
  17. 防災用ポータブル電源のチェックリスト
  18. まとめ|最低限なら300~500Wh程度から検討しよう

ポータブル電源とは?

防災すぐるパパ
ポータブル電源とモバイルバッテリーは何が違うの?

らぼる君
どちらも電気をためて使うものだけれど、
容量と使える電化製品が違うんだよ。

ポータブル電源は、内部の蓄電池に電気をため、
停電時や屋外で電化製品へ給電できる機器です。

一般的には次のような出力端子を備えています。

  • 家庭用コンセントと同じAC出力
  • USB-A端子
  • USB-C端子
  • 自動車用のDC出力
  • シガーソケット出力

スマートフォン用のモバイルバッテリーよりも容量が大きく、
照明、扇風機、電気毛布、パソコンなどにも使用できます。

モバイルバッテリーとの違い

項目モバイルバッテリーポータブル電源
主な用途スマートフォンなどの充電複数機器や小型家電への給電
容量小さい大きい
ACコンセント基本的になし多くの製品にあり
重さ数百g程度数kg~十数kg
価格比較的安い数万円以上が中心
持ち運び容易容量によっては大変
停電対策最低限長時間・複数機器に対応可能

スマートフォンの充電だけが目的なら、
大容量モバイルバッテリーでも対応できます。

一方、家族全員のスマートフォン、
照明、扇風機、電気毛布なども使いたい場合は、
ポータブル電源が役立ちます。

防災にポータブル電源は本当に必要?

結論からいうと、
ポータブル電源はすべての家庭に絶対必要な防災用品ではありません。

ただし、次のような家庭では優先度が高くなります。

必要性が高い家庭

  • 台風による停電が多い地域に住んでいる
  • オール電化住宅に住んでいる
  • 在宅避難を予定している
  • 家族のスマートフォンを複数台充電したい
  • 乳幼児や高齢者がいる
  • 夏の暑さや冬の寒さへの備えが必要
  • 在宅勤務で通信機器やパソコンを使いたい
  • 車中泊避難を想定している
  • CPAPなど電源を必要とする医療・健康機器を使っている

ただし、生命維持や治療に関係する医療機器については、
一般的なポータブル電源だけを頼りにしてはいけません。

必要な出力、電源波形、使用時間、接続方法を医療機器メーカー、
医療機関、主治医などに確認し、停電時の対応計画を立ててください。

優先度が低い家庭

  • スマートフォンの充電だけできればよい
  • 短時間の停電しか想定していない
  • 避難時に徒歩で長距離を移動する可能性が高い
  • 自宅に安全な保管場所がない
  • ほかの基本的な備蓄がまだ準備できていない

水、食料、携帯トイレ、常用薬、ライトなどが不足しているなら、
まずはそれらを優先しましょう。

ポータブル電源があっても、
水や食料、避難手段の代わりにはなりません。

最低限ならどのタイプを選ぶ?

まどかママ
容量が大きいほど安心なのかしら?

らぼる君
大容量ほど長く使えるけれど、
価格も重さも増えるよ。使う機器を決めてから選ぼう。

停電対策として最低限用意するなら、
次の条件を一つの目安にできます。

最低限おすすめしたい基本タイプ

  • 容量300~500Wh程度
  • 定格出力300~500W以上
  • 純正弦波のAC出力
  • リン酸鉄リチウムイオン電池
  • USB-C PD出力対応
  • AC・USB・DCの複数出力
  • 過充電、過放電、過熱、短絡などの保護機能
  • 国内に問い合わせ窓口がある
  • 保証と回収・廃棄方法が明確
  • 持ち運べる重さ

このクラスは、スマートフォン、LED照明、携帯ラジオ、小型扇風機、
パソコンなどを中心に使う「最低限の停電対策」に向いています。

ただし、炊飯器、電子レンジ、電気ケトル、ドライヤーなど、
消費電力の大きな家電には対応できない製品が多いため注意が必要です。

容量別の選び方

容量の目安向いている使い方注意点
200~300Wh1人分の通信・照明対策家族利用には不足しやすい
300~500Wh最低限の家庭用停電対策高出力家電には不向き
700~1,000Wh家族利用、電気毛布、長めの停電重く、徒歩避難には不向き
1,500Wh以上在宅避難、複数家電、長期停電高額で保管場所も必要

家族で在宅避難を考えるなら、
700~1,000Wh程度が使いやすい場合があります。

一方、避難所へ持って行くことまで考えるなら、
容量より重さを優先しなければなりません。

大型製品は10kgを超えることもあるため、
徒歩避難用の防災リュックと一緒に運ぶのは現実的ではない場合があります。

「Wh」と「W」の違いを知っておこう

ポータブル電源を選ぶときは、「Wh」と「W」の両方を確認します。

Whは電気をためられる量

Whは、ポータブル電源にどれくらいの電気をためられるかを表します。

数字が大きいほど、長時間使用できます。

Wは一度に使える電力

Wは、接続した電化製品へどれくらいの電力を供給できるかを表します。

例えば、定格出力500Wのポータブル電源では、
消費電力1,200Wの電気ケトルは基本的に使えません。

容量が大きくても、
定格出力を超える家電は使用できないため、
両方の確認が必要です。

使用時間の簡単な計算方法

おおよその使用時間は、次の式で考えられます。

使用時間=容量Wh×0.8÷使用機器の消費電力W

500Whのポータブル電源で、50Wの電気毛布を使用する場合は、

500Wh×0.8÷50W=約8時間

が一つの計算上の目安です。

実際には、気温、電池の劣化、変換損失、
使用状況などによって短くなります。

製品表示の容量をすべて使用できるとは限りません。

最低限使いたい電化製品を先に決める

ポータブル電源を購入する前に、
「停電時に何を使いたいのか」を書き出しましょう。

優先度A|情報と連絡

  • スマートフォン
  • 携帯電話
  • モバイルWi-Fi
  • 携帯ラジオ
  • LED照明

まず優先したいのは、災害情報を集め、
家族と連絡を取るための電源です。

優先度B|暑さ・寒さ対策

  • 小型扇風機
  • サーキュレーター
  • 電気毛布
  • USB式の防寒用品

小型扇風機や電気毛布は、
エアコンや電気ストーブより消費電力が小さいため、
ポータブル電源と組み合わせやすい機器です。

ただし、真夏の熱中症リスクを、
ポータブル電源と小型扇風機だけで完全に防げるとは限りません。

室温が高く危険な場合は、
空調が使える避難所などへの移動を優先してください。

優先度C|生活を維持する機器

  • ノートパソコン
  • 小型テレビ
  • 冷蔵庫
  • 電気調理器具
  • 医療・健康機器

冷蔵庫は運転中の消費電力だけでなく、
起動時に大きな電力を必要とする場合があります。

カタログ上の消費電力だけで判断せず、
起動電力を含めてポータブル電源メーカーと
家電メーカーに確認してください。

ポータブル電源を使いやすい場所

在宅避難

ポータブル電源が最も使いやすいのは、
安全が確認された自宅での在宅避難です。

在宅避難なら、重い本体を運ぶ必要がなく、
次のような使い方ができます。

  • スマートフォンの充電
  • LED照明への給電
  • ラジオやテレビからの情報収集
  • 小型扇風機の使用
  • 電気毛布の使用
  • パソコンや通信機器への給電

ソーラーパネルを用意していれば、
天候や日照条件に左右されるものの、
停電中に追加充電できる可能性もあります。

ただし、
浸水、火災、建物倒壊の危険がある自宅にとどまってはいけません。

ポータブル電源より避難を優先します。

自宅の庭や安全な屋外

防水・防塵性能を備えた製品でも、
雨水や泥水にさらすのは危険です。

乾燥した安定した場所で、
メーカーが指定する使用温度と使用条件を守って使います。

吸気口や排気口をふさがず、
直射日光が当たり続ける場所も避けましょう。

車中泊避難

車中泊では、照明、スマートフォン、小型扇風機、
電気毛布などに利用できます。

ただし、次の点に注意してください。

  • 真夏の車内に放置しない
  • 直射日光の当たる場所に置かない
  • 運転席やペダルの近くに置かない
  • 走行中に転倒・移動しないよう固定する
  • 濡れた状態で接続しない
  • 毛布などで吸排気口をふさがない
  • たこ足配線を避ける
  • 車中泊中も換気や熱中症対策を行う

NITEは、リチウムイオン電池搭載製品を
高温になる自動車内へ放置したことによる火災事故に
注意を呼びかけています。

参考:NITE「リチウムイオン電池搭載製品の事故」

ポータブル電源を使いにくい場所

徒歩で向かう避難所

ポータブル電源は、容量によって数kgから十数kgあります。

防災リュック、飲料水、乳幼児用品などを持ちながら
大型のポータブル電源を運ぶと、
避難が遅れる可能性があります。

津波、洪水、土砂災害など、
迅速な避難が必要なときは置いて逃げる判断も必要です。

避難時に持ち出すなら、人命を守る防災リュックが最優先です。

多くの人が生活する指定避難所

まどかママ
避難所へ持って行けば、自由に使ってもいいの?

らぼる君
避難所ごとにルールが違うから、管理者の許可を確認しよう。

一般の避難所では、
持ち込んだポータブル電源を自由に使用できるとは限りません。

次のような理由で、
置き場所や使用方法を制限される可能性があります。

  • 避難経路をふさぐ
  • 充電中の発熱や火災リスク
  • コードによる転倒事故
  • ファン音や操作音
  • 電気の貸し借りによるトラブル
  • 使用場所の不足
  • 子どものいたずら
  • 医療機器など優先すべき電源との調整
  • 避難所独自の防火・安全管理ルール

持ち込んだ場合は、
必ず避難所の受付や管理者へ申し出てください。

許可された場所で使用し、通路や出入口、
暖房器具の近くには置かないようにします。

雨が吹き込む場所・浸水した場所

ポータブル電源は水に弱い電気製品です。

  • 浸水した床
  • 雨が吹き込む軒下
  • 結露が多い場所
  • 濡れたテント内
  • 水たまりの近く
  • 濡れた手で操作する状況

このような場所では使用を避けます。

NITEでは、屋外に置いたポータブル電源へ雨水などが浸入し、
短絡して出火した可能性がある事例を紹介しています。

参考:NITE「災害時の事故」

極端に暑い場所や寒い場所

電池には使用・充電・保管できる温度範囲があります。

特に危険なのが、夏の閉め切った車内です。

高温によって電池が劣化し、
膨張、発熱、発火につながる可能性があります。

使用温度や充電温度は製品によって異なるため、
取扱説明書を確認してください。

ポータブル電源の騒音は大丈夫?

ポータブル電源は、
ガソリン発電機のようにエンジンを動かさないため、
基本的には静かです。

しかし、完全な無音とは限りません。

発生する可能性がある音

  • 冷却ファンの回転音
  • 充電中のファン音
  • 大きな電力を使ったときのファン音
  • 起動・停止時の電子音
  • 警告音
  • ボタン操作音
  • ACアダプターから生じる音

特に急速充電中や、消費電力の大きな機器を接続したときは、
内部を冷却するためファンが回りやすくなります。

昼間は気にならない程度でも、
静かな避難所では夜間に目立つことがあります。

避難所での騒音対策

  • 避難所管理者の許可を得る
  • 就寝場所の枕元へ置かない
  • 夜間の急速充電を避ける
  • 必要以上に大きな電力を使わない
  • 操作音を消せる製品を選ぶ
  • 静音モードがあれば活用する
  • 吸排気口をふさがない範囲で、人から少し離す
  • 毛布や箱をかぶせて消音しない

音を小さくしようとして毛布や衣類で本体を覆うと、
熱がこもる危険があります。

吸気口や排気口は絶対にふさがないでください。

購入時に確認したい静音性能

製品によっては、騒音値をdBで公表しています。

ただし、次の条件によって騒音は変わります。

  • 充電時
  • 給電時
  • 急速充電時
  • 使用する電力
  • 周囲の温度
  • 静音モードの有無

「静音」と書かれているだけで判断せず、
どの運転状態で測定した数値なのかを確認しましょう。

ポータブル電源と発電機は別物

ポータブル電源と、
ガソリン・カセットボンベなどを使う発電機は大きく異なります。

比較項目ポータブル電源燃料式発電機
電気の作り方ためた電気を使う燃料を燃焼させて発電
運転音比較的小さい大きい
排気ガスなしあり
一酸化炭素発生しない発生する
屋内使用説明書と安全条件に従う原則として不可
燃料不要ガソリンやガスなど
継続使用容量分まで燃料があれば継続可能
避難所への持ち込み管理者の許可が必要原則、個人使用は難しい

燃料式発電機を、
住宅内、車庫、車内、テント内などの閉鎖空間で使用すると、
一酸化炭素中毒によって死亡する危険があります。

窓を開けただけでは十分な安全を確保できません。

必ず製品の説明書に従い、
屋外の適切な場所で使用してください。

また、燃料式発電機は騒音や排気ガスが発生するため、
避難所や住宅密集地では使いにくい機器です。

リン酸鉄リチウムイオン電池がおすすめされる理由

現在のポータブル電源には、
主にリチウムイオン電池が使用されています。

防災用として長く保管・使用するなら、
「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用した製品が選択肢になります。

一般的には次の特徴があります。

  • 充放電できる回数が比較的多い
  • 長期間使いやすい
  • 熱安定性を考慮した製品が多い
  • 日常使いと防災用を兼用しやすい

ただし、リン酸鉄タイプなら絶対に発火しないわけではありません。

製品全体の設計、保護機能、品質管理、使い方も重要です。

電池の種類だけで安全性を判断しないようにしましょう。

純正弦波を選ぶ

AC出力の波形には、純正弦波、修正正弦波などがあります。

家庭用コンセントに近い波形で、
幅広い電化製品に対応しやすいのが純正弦波です。

防災用として選ぶなら、
基本的には純正弦波対応製品をおすすめします。

ただし、純正弦波であっても、
すべての家電や医療機器が使用できるとは限りません。

接続予定の機器について、双方のメーカーへ確認してください。

定格出力と瞬間最大出力を確認する

ポータブル電源には、主に次の表示があります。

  • 定格出力
  • 瞬間最大出力
  • サージ出力

継続して使用できるのは、基本的に定格出力の範囲内です。

瞬間最大出力が1,000Wと表示されていても、
1,000Wの機器を長時間使えるとは限りません。

接続する機器の合計消費電力が、
ポータブル電源の定格出力を超えないようにしましょう。

ソーラーパネルは必要?

ソーラーパネルがあれば、
停電が長期化したときにポータブル電源を追加充電できる可能性があります。

特に次のような家庭に向いています。

  • 長期停電を想定している
  • 在宅避難を予定している
  • 日当たりのよい安全な設置場所がある
  • 台風通過後などに屋外で充電できる
  • 電源のない場所で使用する

ただし、太陽光発電には次の弱点もあります。

  • 曇りや雨では発電量が低下する
  • 表示どおりの最大出力が常に得られるわけではない
  • 大型パネルは持ち運びにくい
  • 強風時には使用できない
  • 飛来物や転倒の危険がある
  • 接続できるパネルの電圧・電流に制限がある

ソーラーパネルは「必ず充電できる設備」ではなく、
充電方法を増やす補助手段と考えましょう。

最低限の停電対策なら、まずポータブル電源本体を準備し、
必要に応じて対応する純正またはメーカー指定のパネルを追加します。

安全な製品を選ぶためのチェックポイント

経済産業省は、
ポータブル電源には火災や感電などのリスクがあるとして、
安全性要求事項を取りまとめています。

なお、ポータブル電源本体は、
製品の構造などによって電気用品安全法上の扱いが異なる場合があるため、
単に「PSEマークがあるか」だけで
製品全体の安全性を判断するのは適切ではありません。

購入時は、次の点を総合的に確認しましょう。

  • メーカー名と所在地が明確
  • 国内の問い合わせ窓口がある
  • 日本語の取扱説明書がある
  • 保証期間が明記されている
  • 電池管理システムを搭載している
  • 過充電・過放電・過熱・短絡保護がある
  • 製品仕様が詳しく公開されている
  • ACアダプターなど対象部品の適切な安全表示
  • リコール情報を確認できる
  • 修理や交換の体制がある
  • 使用後の回収・廃棄方法が示されている

経済産業省は、
ポータブル電源に一定の火災・感電リスクがあることを示しています。

参考:経済産業省「ポータブル電源の安全性要求事項」

使うときの安全上の注意

水に濡らさない

屋外で使う場合も、雨、結露、浸水に注意します。

濡れた製品は、自己判断で充電・使用しないでください。

高温になる場所へ置かない

夏の車内、暖房器具の近く、直射日光が当たる場所は避けます。

本体を覆わない

冷却ファンや通気口をふさぐと、内部に熱がこもります。

強い衝撃を与えない

落下、転倒、圧迫などによって内部の電池が損傷する可能性があります。

異常があれば使用を中止する

次の異常がある場合は、充電や使用を中止し、メーカーへ相談します。

  • 本体が膨らんでいる
  • 異常に熱い
  • 焦げたような臭いがする
  • 煙が出る
  • 変色している
  • 異音がする
  • 液体が漏れている
  • 落下や浸水の後から動作がおかしい

NITEは、リチウムイオン電池搭載製品について、
高温下に放置しないこと、強い衝撃を与えないこと、
異常を感じたら使用を中止することなどを呼びかけています。

参考:NITE「リチウムイオン電池搭載製品の事故防止」

買ったまま保管するのはもったいない

防災すぐるパパ
災害用だから、箱に入れたまま保管しておけばいいよね?

らぼる君
停電してから初めて使うのは危険だよ。
普段から使い方を練習しよう。

ポータブル電源は、日常生活でも使用することをおすすめします。

  • スマートフォンを充電する
  • ベランダや庭で照明を使う
  • パソコンへ給電する
  • 電気毛布を試運転する
  • 定期的に残量を確認する
  • 停電を想定して家族で操作する

日常的に使えば、故障や電池の劣化にも気づきやすくなります。

長期保管するときの充電残量や点検間隔は製品によって異なります。
必ず取扱説明書に従ってください。

防災用ポータブル電源のチェックリスト

購入前に、次の項目を確認しましょう。

  • 停電時に使いたい機器を決めた
  • 各機器の消費電力を確認した
  • 必要な使用時間を計算した
  • 定格出力に余裕がある
  • 純正弦波に対応している
  • 300~500Wh以上を目安に検討した
  • リン酸鉄リチウムイオン電池を検討した
  • USB-C PDに対応している
  • 本体を実際に持ち運べる
  • 充電時・使用時の騒音を確認した
  • 国内の問い合わせ窓口がある
  • 保証内容が明確
  • 保護機能を備えている
  • 回収・廃棄方法が明確
  • 安全な保管場所がある
  • 家族全員が使い方を理解している

まとめ|最低限なら300~500Wh程度から検討しよう

まどかママ
とにかく大容量を買えばいいわけではないのね。

防災すぐるパパ
自宅で何を動かしたいか、
避難所へ持って行く可能性があるかで選び方が変わるんだね。

らぼる君
そうだよ。容量、出力、重さ、安全性、音のバランスを考えて選ぼう!

ポータブル電源は、
停電時の情報収集、連絡、照明、暑さ・寒さ対策に役立ちます。

最低限の停電対策としては、次のようなタイプが選択肢になります。

  • 容量300~500Wh程度
  • 定格出力300~500W以上
  • 純正弦波
  • リン酸鉄リチウムイオン電池
  • 複数のUSB端子とAC出力
  • USB-C PD対応
  • 十分な安全保護機能
  • 持ち運べる重さ
  • 国内のサポート体制

スマートフォンだけなら、
ポータブル電源より大容量モバイルバッテリーを複数用意するほうが軽く、
安く済む場合があります。

家族での在宅避難や長時間の停電まで考えるなら、
700~1,000Wh程度も検討対象です。

ただし、大容量になるほど重くなるため、徒歩で避難する場所には向きません。

避難所で使用するときは、必ず管理者の許可とルールを確認してください。

ポータブル電源は燃料式発電機より静かですが、
充電中や高負荷時にはファン音や電子音が発生します。

避難所では夜間の使用場所や充電時間にも配慮が必要です。

そして、どれほど便利な電源があっても、
危険な自宅にとどまる理由にはなりません。

ポータブル電源は避難を遅らせるものではなく、
安全を確保した後の生活を支えるための防災用品です。

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