地震時の「安全な場所」は、
建物の構造だけで「ここなら絶対安全」と決められるものではありません。
特に日本では、家具の転倒、ガラス、落下物、火災、
建物の倒壊などを考える必要があります。
そのため今回は、平屋・2階建て × 木造・鉄筋コンクリート造を意識しながら、
「揺れている最中」と「揺れが収まった後」を分けた記事にします。
こんにちは!
「防災ラボる」のラボる君です。
突然ですが、すぐるパパさんへ。
家族で夕食を食べているときに突然、
グラグラグラッ!
と大きな地震が起きたら、どこへ逃げますか?
「玄関?」
「トイレ?」
「お風呂?」
「机の下?」
「2階のほうが安全?」
僕も気になって調べてみました。
そこで分かったのは、
「家の中で絶対に安全な場所は一つに決められない」
ということです。
住宅の耐震性能、築年数、家具の配置、窓ガラス、
照明器具などによって危険な場所は変わります。
だから大切なのは、
「どの部屋が安全か」だけではなく、
「頭を守り、倒れてくる物・落ちてくる物・動いてくる物から離れる」こと。
今回は、平屋、二階建て、木造住宅、鉄筋コンクリート住宅に分けながら、
地震発生時に家の中でどう身を守ればいいのかを一緒にラボってみましょう。
結論:揺れている最中は「安全な場所を探して走り回らない」
最初に一番大切なことです。
大きな揺れが始まってから、
「安全な部屋へ行かなきゃ!」
と家の中を走り回るのは危険です。
割れたガラスを踏んだり、
家具が倒れてきたり、
転倒したりする可能性があります。
まずは、
「今いる場所の近くで身を守る」
ことを優先します。
丈夫なテーブルや机が近くにあれば、その下に入り頭を守ります。
机がなければ、クッション、座布団、バッグなどで頭を保護しましょう。
そして、
「低く・頭を守る・揺れが収まるまで動かない」
を基本にします。
家の中では「何も落ちてこない・倒れてこない・移動してこない場所」を探そう
安全な場所を考えるときの大きなポイントがあります。
それが、
落ちてこない
倒れてこない
移動してこない
場所です。
例えば、大きな本棚の正面。
食器棚の前。
大型テレビの近く。
冷蔵庫の横。
吊り下げ式照明の真下。
大きな窓の近く。
こうした場所は避けたいところです。
反対に、
家具が少なく、
窓から離れ、
頭上に落下物がなく、
丈夫な机などで身を守れる場所
は比較的安全性を高めやすくなります。
「トイレは地震に強い」は本当?
「地震が来たらトイレに逃げれば安全」
と聞いたことはありませんか?
しかし、
トイレなら必ず安全とは言えません。
トイレには大型家具が少ないため、
家具転倒という点では安全性が高い場合があります。
一方で、ドア枠などが変形して扉が開かなくなったり、
閉じ込められたりする可能性もあります。
大きな揺れが始まってから、わざわざトイレまで走る必要はありません。
「地震=トイレへ逃げる」と覚えないことが大切です。
「玄関が安全」という話も要注意
玄関には大きな家具が少ない住宅も多いため、安全そうに見えます。
また、避難経路になる重要な場所です。
しかし、大きく揺れている最中に別の部屋から玄関まで走るのは危険です。
玄関には鏡や靴箱などがある場合もあります。
さらに外へ飛び出せば、屋根瓦、ガラス、
外壁などの落下物に遭遇する危険があります。
揺れている最中に慌てて外へ飛び出さない。
まず自分の身を守り、揺れが収まってから避難が必要か判断しましょう。
木造平屋の場合
まずは木造の平屋住宅です。
平屋には2階がないため、
「2階部分が落ちてくる」
という心配はありません。
しかし、それだけで安全とは言えません。
古い木造住宅や耐震性能が十分でない住宅では、
大地震による倒壊の可能性も考える必要があります。
揺れている最中
基本は、今いる場所で、
丈夫な机の下などに入り、頭を守ること。
特に、
- 食器棚
- 本棚
- タンス
- 冷蔵庫
- テレビ
- 窓ガラス
から距離を取ります。
揺れが収まったら
建物に大きな傾きや損傷がある場合などは、
安全を確認しながら避難を検討します。
玄関などの出口までの経路に、割れたガラスが落ちていることもあります。
靴やスリッパを履いてから移動する
ことも覚えておきましょう。
鉄筋コンクリート造の平屋の場合
鉄筋コンクリート造だからといって、
室内が完全に安全になるわけではありません。
建物自体が倒壊しなくても、
家具の転倒や物の落下でケガをする可能性があります。
比較的安全性を確保しやすい場所
- 大型家具が少ない
- 窓から離れている
- 吊り下げ照明などがない
- 頭上に重い物がない
- 丈夫な机で身を守れる
こうした場所を
普段から「わが家の安全スペース」として決めておくといいでしょう。
木造二階建ての場合
次は、日本の住宅でよく見られる木造二階建て住宅です。
ここで気になるのが、
「1階と2階、どちらが安全なの?」
という疑問です。
単純に「必ず1階」「必ず2階」と決めることはできません。
住宅の耐震性能や構造、築年数、
地震の大きさなどによって状況が異なるからです。
ただし、耐震性能が低い木造住宅が大きく損傷・倒壊するケースでは、
1階部分が大きくつぶれる形になる場合があります。
だからといって、
揺れ始めてから1階から2階へ走るのは危険です。
階段で転倒する可能性があるからです。
1階にいる場合
1階にいるなら、無理に2階へ移動せず、
その場の近くにある安全性を確保しやすい場所で身を守ります。
2階にいる場合
2階にいるなら、揺れている最中に階段を下りようとしないこと。
階段から転落する危険があります。
ベッドにいるなら、枕や布団で頭を守り、
窓や倒れてくる家具から距離を取ります。
木造住宅で特に確認してほしいこと
古い木造住宅では、家具の備えだけではなく、
「住宅そのものの耐震性」
を確認することが重要です。
特に築年数が古い住宅の場合は、
自治体の耐震診断・耐震改修制度について調べてみましょう。
鉄筋コンクリート造の二階建ての場合
鉄筋コンクリート造でも基本は同じです。
建物が丈夫だから室内も安全、とは限りません。
大きな揺れでは家具が倒れたり、
テレビなどが移動したり、食器やガラスが飛散したりする可能性があります。
1階にいる場合
揺れている最中に2階へ移動しようとせず、その場で頭を守ります。
2階にいる場合
慌てて階段を下りないこと。
揺れが収まるまで安全な場所で身を守ります。
つまり、鉄筋コンクリート造でも、
「揺れている最中に階を移動しない」
という考え方が大切です。
寝ているときに地震が来たら?
僕が特に怖いと思ったのが夜中の地震です。
真っ暗な中で大地震が起きる可能性があります。
寝室では、
- ベッドの近くに背の高い家具を置かない
- 家具がベッド側へ倒れない配置にする
- 窓ガラスの近くで寝ない
- 枕元にライトを置く
- スリッパや靴を準備する
- スマートフォンを手の届く場所に置く
といった対策をしておきましょう。
寝ている最中に揺れ始めたら、無理に歩き回らず、
布団や枕などで頭を守ることを優先します。
キッチンで料理中に地震が来たら?
防災まどかさんが夕食を作っているとき、
グラグラッ!
と地震が来るかもしれません。
昔は、
「地震だ!すぐ火を消せ!」
といわれることがありました。
しかし、大きく揺れているときに無理にコンロへ近づくと、
熱い鍋や油などでやけどをする危険があります。
激しく揺れている最中は、まず身の安全を優先します。
揺れが収まってから、安全を確認して火を消します。
最近のガス機器には
地震などを感知して自動的にガスを止める安全装置が備わっているものもありますが、
自宅の機器がどのような仕様なのか事前に確認しておきましょう。
お風呂に入っているときは?
入浴中も慌てて飛び出さないようにします。
鏡や窓ガラスなどに注意しながら頭を守り、
揺れが収まるのを待ちます。
揺れが収まったら、
割れた物などに注意して衣服を着て避難できるようにしましょう。
浴室のドアが開く状態か確認することも大切です。
子ども部屋は「安全な部屋」にしておこう
防災すぐるさん、ここはぜひ確認してください。
子どもだけで家にいるときに地震が来る可能性もあります。
子ども部屋に、
大きな本棚。
背の高いタンス。
重い物を載せた棚。
倒れやすいテレビ。
などがあるなら、家具の配置を見直しましょう。
「地震が来てから安全な場所へ逃げる」のではなく、
「普段いる場所を安全にしておく」。
これがとても重要です。
家の中で危険になりやすい場所
地震が起きたら、次の場所には特に注意します。
・大きな窓の近く
割れたガラスが飛散する可能性があります。
・背の高い家具の前
本棚やタンスが倒れてくる可能性があります。
・食器棚の近く
食器やガラスが飛び出す危険があります。
・吊り下げ照明の下
照明器具などが落下する可能性があります。
・キッチン
包丁、食器、鍋、熱湯など危険物が多い場所です。
・階段
激しい揺れの中で移動すると転落する危険があります。
平屋・二階建て・木造・RC造を整理すると
| 住宅 | 揺れている最中の基本行動 | 特に注意すること |
|---|---|---|
| 木造平屋 | 近くの安全スペースで頭を守る | 古い住宅は耐震性も確認 |
| RC平屋 | 机などで身を守る | 家具・ガラス・落下物 |
| 木造2階・1階 | 無理に2階へ行かない | 建物の耐震性、家具 |
| 木造2階・2階 | 揺れている最中に階段を下りない | 階段転落、家具 |
| RC2階・1階 | その場で身を守る | 家具・落下物 |
| RC2階・2階 | 慌てて下階へ移動しない | 家具・階段・ガラス |
重要なのは、
「木造だからここ」
「RCだからここ」
という絶対的な安全場所があるわけではない
ということです。
本当の地震対策は「安全な場所を今つくる」こと
ここまで調べて、僕が一番大切だと思ったのはこれです。
地震が起きてから安全な場所を探すのでは遅い。
だから、今日家族で、
「わが家で一番安全性を確保しやすい場所はどこだろう?」
と確認してみてください。
そして、その場所を安全にしておきます。
家具を固定する。
テレビを固定する。
棚の上に重い物を置かない。
ベッドの周囲から大型家具をなくす。
窓ガラスの飛散対策をする。
廊下や玄関に物を置かない。
こうした対策をしておけば、地震が発生したときの危険を減らせます。
ラボる君から防災すぐるさん一家へ
防災すぐるパパさんへ。
今日の夜、家族4人で家の中を一周してみませんか?
そして、
「ここで地震が来たら、何が倒れてくる?」
と考えてみてください。
テレビは大丈夫?
食器棚は?
子どものベッドの横に本棚はない?
玄関まで逃げられる?
夜中に停電してもライトを取れる?
地震対策というと防災リュックや非常食を買うことから考えてしまいます。
でも、大地震が発生した瞬間に最初に家族を守ってくれるのは、
「安全にしておいた家」
なのかもしれません。
まずは今日、家の中に
「何も落ちてこない・倒れてこない・移動してこない安全スペース」を
つくるところから始めましょう。
一緒にラボろう、防災のこと。


コメント