毎年のように日本へ接近・上陸する台風。
「まだ大丈夫だろう」
「今回の台風はたいしたことないだろう」
と考えているうちに、雨や風が急に強くなり、
外へ出ることが危険になる場合があります。
台風は、強い風だけが怖い災害ではありません。
大雨による洪水や浸水、土砂災害、河川の氾濫、停電や断水など、
さまざまな被害につながる可能性があります。
だからこそ、台風が接近してから慌てるのではなく、
事前に危険性を知り、早めに対策することが重要です。
今回の「防災ラボる」では、
台風によって何が起こるのかを知り、
どのような対策をしておけばいいのか、
そして避難する際に注意したいポイントについて解説します。
台風とは?なぜ大きな災害につながるの?
台風とは、北西太平洋や南シナ海で発生する熱帯低気圧のうち、
最大風速など一定の条件を満たしたものをいいます。
日本では、夏から秋にかけて台風が接近することが多くなります。
台風が接近すると、
- 強風
- 大雨
- 高波
- 高潮
などが発生する可能性があります。
さらに、大雨によって河川が増水したり、
地盤が緩んだりすると、洪水や土砂災害につながることもあります。
つまり、台風は「風の災害」だけではなく、
雨による複合的な災害を引き起こす可能性があるのです。
台風で起こる「強風」の危険性
台風が接近すると、非常に強い風が吹くことがあります。
強風によって怖いのが、屋外にあるものが飛ばされることです。
例えば、
- 看板
- 植木鉢
- 自転車
- 物干し竿
- ゴミ箱
- 庭の置物
などが飛ばされ、建物や車、電線などを傷つける可能性があります。
また、飛んできたものが窓ガラスを割る危険もあります。
台風が来る前にできる対策
台風が接近する前に、家の周囲を確認しましょう。
屋外にある飛ばされそうなものは、
「屋内に入れる」「固定する」「片付ける」
などの対策を行います。
特にベランダや庭に置いてあるものは、
早めに確認しておきましょう。
台風による大雨にも注意
台風では、強風だけでなく大量の雨が降ることがあります。
短時間に大量の雨が降ると、道路が冠水したり、
河川が増水したりする可能性があります。
さらに、雨が長時間続けば、
地盤が緩んで土砂災害につながることもあります。
そのため、
「風が強くなければ大丈夫」
とは限りません。
台風が接近しているときは、
雨の量や今後の降雨予想などにも注意しましょう。
洪水・河川の氾濫に注意
台風による大雨では、河川の水位が上昇することがあります。
大量の雨が降り続くと、河川が増水し、氾濫する危険性もあります。
特に、
- 川の近く
- 低い土地
- 過去に浸水した地域
などに住んでいる場合は、
事前に地域の災害リスクを確認しておくことが重要です。
「川から少し離れているから大丈夫」と考えるのではなく、
ハザードマップなどで自宅周辺の洪水リスクを確認しておきましょう。
土砂災害にも注意が必要
台風や大雨が続くと、
山や崖などでは土砂災害が発生する可能性があります。
代表的なものとして、
- 土石流
- がけ崩れ
- 地すべり
などがあります。
特に山や崖の近くに住んでいる場合は、
土砂災害への対策が重要です。
大雨が続いているときに、
「ちょっと様子を見に行ってみよう」
と危険な場所へ近づくのは避けましょう。
災害の前兆や避難情報が出ている場合は、
安全な場所への避難を優先してください。
台風が来る前にやっておきたい5つの対策
台風は地震とは違い、ある程度事前に接近を予測できます。
つまり、台風が来る前に対策する時間があるということです。
ここが台風防災の重要なポイントです。
1.気象情報を確認する
まず、台風の進路や勢力、雨や風の予想を確認しましょう。
テレビだけでなく、
気象庁や自治体などの防災情報も確認することが大切です。
台風がまだ遠いからと油断せず、
今後の状況を確認しておきましょう。
2.ハザードマップを確認する
自宅周辺に、
- 洪水
- 浸水
- 土砂災害
- 高潮
などの危険がないか確認します。
ハザードマップは、災害が発生してから見るものではありません。
台風が来る前の平常時に確認しておくことが重要です。
3.家の周囲を片付ける
強風対策として、家の周囲を確認しましょう。
飛ばされそうなものは屋内へ移動するか、しっかり固定します。
ベランダの植木鉢や物干し竿なども忘れずに確認しましょう。
4.停電・断水に備える
台風によって停電や断水が発生する可能性もあります。
そのため、
- 飲料水
- 非常食
- 懐中電灯
- モバイルバッテリー
- 携帯ラジオ
- 乾電池
- 簡易トイレ
などを準備しておきましょう。
スマートフォンは災害情報を確認するためにも重要なので、
充電しておくことをおすすめします。
5.避難場所と避難経路を確認する
台風が来てから避難場所を調べるのではなく、
事前に確認しておきます。
自宅から避難場所までの経路を確認し、
「大雨が降ったら、この道は危険かもしれない」
「川の近くを通らないほうがいい」
など、実際の状況を想像してみましょう。
避難は「早めの判断」が重要
台風や大雨の防災で重要なのが、避難のタイミングです。
雨や風が強くなってから、
「やっぱり避難しよう」
と考えると、すでに外へ出ることが危険になっている可能性があります。
そのため、避難が必要な地域では、
危険が高まる前に安全な場所へ移動することが重要です。
自治体から発表される避難情報などを確認し、
必要に応じて早めに避難しましょう。
「避難=避難所」だけではない
災害時の避難というと、
「避難所へ行くこと」をイメージする人も多いでしょう。
しかし、避難とは必ずしも指定避難所へ行くことだけではありません。
災害の種類や自宅の状況によっては、
- 安全な親戚・知人宅
- ホテルなどの安全な場所
- 自宅の安全な場所
などへの避難が適切な場合もあります。
ただし、自宅にとどまることが危険な場合は、
安全な場所へ移動することが重要です。
自分の住んでいる地域の避難情報を確認し、
事前に避難先を考えておきましょう。
台風が近づいてから外へ出るのは危険
台風の接近時には、風雨が強くなります。
「避難するために外へ出たら、
かえって危険だった」という状況を避けるためにも、
避難は早めに判断することが大切です。
特に、
- 川の近く
- 崖や山の近く
- 浸水する可能性がある地域
- 高潮の危険がある地域
では、早めの避難を意識しましょう。
台風の「後」も油断しない
台風が通過したからといって、
すぐに安全になるとは限りません。
河川の水位が高い状態が続いていたり、
地盤が緩んで土砂災害が発生したりする可能性があります。
また、切れた電線や倒木など、
危険な場所が残っていることもあります。
台風が過ぎた後も、自治体などから発表される防災情報を確認し、
安全が確認できるまでは危険な場所に近づかないようにしましょう。
防災ラボるでは「台風が来る前」に備えよう
台風は、地震とは違って事前にある程度の情報を得られる災害です。
だからこそ、
「台風が来てから考える」のではなく、「台風が来る前に対策する」
ことが重要です。
例えば、
台風情報を確認する
↓
ハザードマップを確認する
↓
家の周囲を片付ける
↓
水・食料・防災グッズを準備する
↓
避難場所と避難経路を確認する
↓
必要なら早めに避難する
という流れで準備しておけば、
いざというときに落ち着いて行動しやすくなります。
まとめ|台風は「知る・備える・早めに避難」が大切
台風は、強風だけでなく、
大雨による洪水、浸水、河川の氾濫、土砂災害など、
さまざまな災害を引き起こす可能性があります。
だからこそ、台風が接近する前から対策を始めることが大切です。
今回の記事で覚えておきたいポイントは、
- 台風は強風だけの災害ではない
- 大雨による洪水や浸水にも注意する
- 土砂災害の危険がある地域は特に注意する
- ハザードマップを普段から確認する
- 台風が来る前に家の周囲を片付ける
- 水・食料・防災グッズを準備する
- 避難場所と避難経路を確認する
- 危険が迫る前に早めの避難を考える
- 台風通過後も安全が確認されるまでは油断しない
ということです。
「まだ大丈夫」と思っているうちに、台風への対策を始めましょう。
災害から自分や家族の命を守るためには、
正しい情報を知り、早めに備え、危険になる前に避難することが重要です。
防災ラボるでは、これからも地震、台風、大雨、洪水、土砂災害など、
さまざまな災害について「知る・備える・行動する」という視点から、
防災に役立つ情報を紹介していきます。


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