南海トラフ地震とは?何が起こると予想されている?今から準備しておきたいこと

南海トラフ巨大地震想定震源域 防災ステップ1ー知る
南海トラフ巨大地震想定震源域

こんにちは!

「防災ラボる」です。

テレビやニュースを見ていると、

「南海トラフ地震」

という言葉をよく聞きませんか?

防災すぐるパパも、

「南海トラフってよく聞くけど、普通の地震と何が違うんだろう?」

まどかママも、

「もし本当に起きたら、私たちの生活はどうなるの?」

と不安になるかもしれません。

僕も気になったので調べてみました。

南海トラフ地震は、ただ「大きな地震が起こる」というだけの話ではありません。

広い地域での強い揺れ、津波、建物被害、火災、停電、断水、交通のまひ、
物流の停止などが同時に起こる可能性がある巨大災害として
考える必要があります。

でも、怖がるだけでは防災にはなりません。

今回は、

南海トラフとは何なのか?

どんな被害が予想されているのか?

そして、

家族を守るために今から何を準備すればいいのか?

を一緒にラボってみましょう。

  1. 南海トラフとは何?
    1. 南海トラフは海底にある大きなくぼみ
    2. 過去にも大きな地震が繰り返されてきた
  2. 南海トラフ地震はどれくらい大きいの?
    1. M8~M9クラスが想定されている
  3. 「30年以内に80%」じゃないの?
    1. 発生確率の表現が見直された
    2. 「30年以内」という言葉を誤解しないようにしよう
  4. 南海トラフ巨大地震が起きたら何が予想される?
    1. 広い地域で非常に強い揺れ
    2. 巨大な津波
    3. 多くの建物が壊れる可能性
    4. 多数の人的被害
    5. 大規模な火災
    6. 停電
    7. 断水
    8. トイレが使えなくなる
    9. 電車や道路が使えなくなる
  5. 南海トラフ地震は一度で終わらないこともある?
    1. 時間差で大きな地震が発生する可能性
  6. 「南海トラフ地震臨時情報」って何?
    1. 巨大地震の予知情報ではない
  7. 南海トラフ地震に向けて何を準備すればいい?
    1. まず自宅の危険度を知る
    2. 家の耐震性を確認する
    3. 家具を固定する
    4. 水を備蓄する
    5. 食料を備蓄する
    6. 携帯トイレを準備する
    7. 停電対策をする
    8. 靴を寝室に置く
    9. 非常持ち出し袋を準備する
    10. 家族との連絡方法を決める
  8. 防災すぐるパパ一家なら何から始める?
    1. 今日やること
    2. 今週やること
    3. 次の買い物でやること
    4. 今月やること
  9. 南海トラフだから特別な防災グッズが必要なの?
    1. 基本は普段の地震対策と同じ
    2. 南海トラフ地震で一番怖いのは「何も準備していないこと」
  10. 防災ラボるのまとめ

南海トラフとは何?

南海トラフは海底にある大きなくぼみ

「南海トラフ」という名前だけ聞くと、
地震の名前のように感じます。

でも南海トラフとは、地震そのものの名前ではありません。

日本列島の太平洋側にある、海底の細長い地形のことです。

駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島沖、四国沖を通り、
日向灘方面へ続いています。

この地域では海側のプレートが陸側のプレートの下へ沈み込んでいます。

プレートが動き続けることで陸側にひずみがたまり、
それが限界に達すると大きくずれて巨大地震が発生することがあります。

過去にも大きな地震が繰り返されてきた

南海トラフ沿いでは、過去にも大規模な地震が繰り返し発生してきました。

地震調査研究推進本部では、この地域で大局的には
100~200年程度の間隔で大規模地震が繰り返されてきたとして
評価しています。

つまり南海トラフ地震は、

突然新しく出てきた地震の話ではなく、過去にも繰り返されてきた巨大地震

なのです。

南海トラフ地震はどれくらい大きいの?

M8~M9クラスが想定されている

地震調査研究推進本部では、南海トラフで発生する地震について、

マグニチュード8~9クラス

を想定しています。

これは非常に大きな地震です。

しかも被害が一つの県だけにとどまるとは限りません。

太平洋側を中心に非常に広い範囲で
強い揺れや津波が発生する可能性があります。

「30年以内に80%」じゃないの?

発生確率の表現が見直された

ここはニュースなどを以前から見ている人ほど注意したいところです。

以前は、

「南海トラフ地震が30年以内に起こる確率は80%程度

という表現をよく目にしました。

しかし、地震調査委員会は2025年9月に計算方法を見直しました。

現在は複数の計算方法が示されていて、
今後30年以内の発生確率について、

60~90%程度以上

と、

20~50%

という2つの結果があります。

どちらも科学的根拠があり、
単純にどちらか一方だけが正しいというわけではありません。

ただし、防災対策を進める場合には、
高い方の「60~90%程度以上」を
念頭に行動することが望ましいとされています。

そして発生確率のランクそのものは、

「Ⅲランク(高い)」

と評価されています。

「30年以内」という言葉を誤解しないようにしよう

防災すぐるパパ。

「30年以内なら、まだ先かもしれないよね」

と思うかもしれません。

でも、

30年後に起こるという意味ではありません。

明日かもしれません。

10年後かもしれません。

逆に30年以上起きない可能性もあります。

現在の科学では、

「○月○日○時に南海トラフ地震が起きる」

と正確に予知することはできません。

だからこそ、「いつか準備しよう」ではなく、

今できることから備える

ことが大切です。

南海トラフ巨大地震が起きたら何が予想される?

広い地域で非常に強い揺れ

まず考えられるのが大きな揺れです。

地域によっては非常に強い揺れになることが想定されています。

家の中では、

  • 家具が倒れる
  • テレビが転倒する
  • 食器棚から食器が飛び出す
  • ガラスが割れる
  • 照明器具が落ちる

などが起こる可能性があります。

建物そのものが被害を受ける可能性もあります。

だから、

地震が来てから安全な場所を探すのではなく、
今のうちに家の中を安全にしておく

ことが重要です。

巨大な津波

南海トラフ地震で特に警戒しなければならないのが、

津波です。

海岸に近い地域では、大きな津波が襲来する可能性があります。

津波の場合、

「家族を待ってから逃げよう」

「荷物を全部持ってから避難しよう」

と考えている時間が命取りになる場合があります。

強い揺れや長い揺れを感じ、津波の危険がある地域では、

命を最優先に高い場所へ避難する

ことを覚えておきましょう。

多くの建物が壊れる可能性

内閣府が2025年3月に公表した
最大クラスの南海トラフ巨大地震の被害想定では、最悪の条件で、

全壊・焼失する建物が約235万棟

に上るとされています。

ただし、これは「必ず235万棟が被害を受ける」という予言ではありません。

最大クラスの地震・津波と一定の条件を組み合わせた被害想定です。

防災対策を考えるための数字として受け止めましょう。

多数の人的被害

同じ最新想定では、最悪のケースで死者数が、

約29万8,000人

と推計されています。

非常に大きな数字です。

でも、ここで大切なのは、

被害想定を見て「もうどうしようもない」と考えないこと。

耐震化や家具固定、早期避難など一人ひとりの対策によって、
被害を減らすことができます。

被害想定は、

未来を決める数字ではなく、防災行動につなげるための数字

なのです。

大規模な火災

地震によって建物が壊れるだけではありません。

火災が同時多発する可能性があります。

特に住宅が密集している地域では、
道路がふさがれて消防活動が難しくなることも考えられます。

地震の揺れが収まったら、

火の元を確認すること

も重要です。

停電

広範囲で停電する可能性があります。

停電すると、

  • 照明が使えない
  • スマートフォンを充電できない
  • 冷蔵庫が止まる
  • エアコンが使えない
  • IH調理器が使えない
  • テレビから情報を得られない

など、日常生活が一気に変わります。

真夏なら暑さ。

真冬なら寒さ。

季節によって停電の危険性も変わります。

断水

水道が被害を受ければ断水も考えられます。

すると、

飲む水がない。

料理ができない。

トイレが流せない。

手を洗えない。

という問題が発生します。

水の備蓄は南海トラフ対策でも最優先したい備えの一つです。

トイレが使えなくなる

意外と忘れやすいのがトイレです。

断水や下水道設備の被害などによって、
自宅のトイレを普段通り使えなくなる可能性があります。

防災すぐるパパ。

水と非常食だけ準備して安心していませんか?

携帯トイレも重要な防災用品です。

家族の人数に合わせて準備しておきましょう。 スーパーやコンビニから商品がなくなる可能性

道路が被害を受ければ物流も止まります。

トラックが来なければ、お店に商品を届けることができません。

地震直後には買い物が集中することも考えられます。

すると、

  • 食料
  • トイレットペーパー
  • 電池
  • カセットボンベ
  • 日用品

などが手に入りにくくなる可能性があります。

だから、

災害が起きてから買うのではなく、
普段から少し多めに持っておく

ことが大切です。

電車や道路が使えなくなる

鉄道が止まり、道路や橋が被害を受ける可能性があります。

防災すぐるパパは会社。

まどかママは買い物。

子どもは学校。

家族が全員別の場所にいるときに巨大地震が起こるかもしれません。

だから、

「連絡が取れなかったらどうするか」

まで家族で決めておく必要があります。

南海トラフ地震は一度で終わらないこともある?

時間差で大きな地震が発生する可能性

南海トラフには、もう一つ覚えておきたい特徴があります。

過去には巨大地震が一度発生したあと、
時間を置いて別の領域で大きな地震が発生した例があります。

1854年の安政東海地震では、
その約32時間後に安政南海地震が発生しました。

1944年の昭和東南海地震の後には、
約2年後の1946年に昭和南海地震が発生しています。

そのため、

「大きな地震が終わったから、もう安心」

とは限りません。

「南海トラフ地震臨時情報」って何?

巨大地震の予知情報ではない

南海トラフ地震臨時情報」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

南海トラフ沿いで異常な現象が観測された場合などに、
気象庁が調査を行い発表する情報です。

ここでとても重要なのは、

南海トラフ地震臨時情報=巨大地震が必ず来るという予知ではない

ということです。

臨時情報は、

大規模地震の発生可能性が平常時と比べて
相対的に高まっていることなどを知らせる情報

です。

臨時情報が発表されても地震が起きない場合があります。

反対に、臨時情報が発表されないまま突然巨大地震が起こる可能性もあります。

だから、

臨時情報が出てから防災用品を買えばいい

では遅いのです。

南海トラフ地震に向けて何を準備すればいい?

まず自宅の危険度を知る

最初に買い物へ行くのではありません。

まず、

自分の家がどんな場所にあるのか

を調べます。

ハザードマップで、

  • 津波
  • 洪水
  • 土砂災害
  • 液状化
  • 避難場所

などを確認しましょう。

特に海岸に近い地域では、
津波避難場所と避難経路を必ず確認しておきたいところです。

家の耐震性を確認する

大きな地震から命を守るためには、

家が倒れないこと

が非常に重要です。

特に古い木造住宅などでは、
自治体の耐震診断制度について確認してみましょう。

防災用品をたくさん買っても、
建物が倒壊してしまえば使えない可能性があります。

家そのものを安全にすることも防災です。

家具を固定する

今日からでもできる対策です。

  • タンス
  • 本棚
  • 食器棚
  • テレビ
  • 冷蔵庫

などが倒れないように対策します。

特に、

寝室

子ども部屋

は優先して確認してください。

寝ている人の上に家具が倒れる配置になっていないでしょうか?

水を備蓄する

飲料水は、

1人1日3リットル程度

を一つの目安として考えます。

まず3日分。

可能なら1週間程度を意識して備えていきましょう。

4人家族なら1日で約12リットル。

3日なら約36リットルになります。

最初から全部そろえるのが大変なら、
買い物のたびに少しずつ増やします。

食料を備蓄する

特別な非常食だけでなく、

  • パックご飯
  • レトルト食品
  • 缶詰
  • インスタント食品
  • 栄養補助食品
  • お菓子
  • 野菜ジュース

など、普段食べる食品を少し多めに備えておきます。

食べたら買い足すローリングストック

なら無理なく続けられます。

携帯トイレを準備する

忘れてはいけません。

家族の人数に合わせて携帯トイレを備蓄します。

地震発生後、

「トイレが使えるから大丈夫」

とすぐ水を流すのではなく、排水設備の安全確認も重要です。

停電対策をする

用意しておきたいものは、

  • LEDランタン
  • 懐中電灯
  • 乾電池
  • モバイルバッテリー
  • 携帯ラジオ
  • カセットコンロ
  • カセットボンベ

などです。

モバイルバッテリーは持っているだけでなく、
定期的に充電状態を確認しましょう。

靴を寝室に置く

夜中に地震が起こることもあります。

窓ガラスや食器が割れると、裸足では歩けなくなります。

枕元に、

底の厚いスリッパや靴

を準備しておくと安心です。

ライトも一緒に置いておきましょう。

非常持ち出し袋を準備する

避難が必要になったときのために、

  • 食料
  • 携帯トイレ
  • ライト
  • モバイルバッテリー
  • 常用薬
  • 衛生用品
  • 現金
  • 身分証明書などの必要情報

などをまとめておきます。

ただし、

重すぎる防災リュックは避難の邪魔になります。

実際に背負って歩ける重さか確認しましょう。

家族との連絡方法を決める

これはお金をかけずにできる重要な防災です。

防災すぐるパパ。

まどかママ。

一度、家族で話し合ってみてください。

「家族が離れているときに地震が来たらどうする?」

  • どこへ避難する?
  • 子どもは誰が迎えに行く?
  • 連絡できなかったらどうする?
  • 最終的にどこへ集合する?
  • 津波のときは家族を待つ?

こうしたルールを決めておきます。

特に津波の危険がある場所では、

家族を探すために危険な場所へ戻らない

ことも家族で共有しておきましょう。

防災すぐるパパ一家なら何から始める?

今日やること

まず、

ハザードマップを見る。

自宅に津波やその他の災害リスクがあるのか確認します。

今週やること

家具をチェックします。

寝室や子ども部屋の家具が倒れてこないか確認して、必要なら固定します。

次の買い物でやること

水と食料を少し多めに買います。

携帯トイレもなければ準備します。

今月やること

家族全員で避難場所まで歩いてみましょう。

昼間だけでなく、

「夜だったら避難できるかな?」

と考えてみるのも大切です。

南海トラフだから特別な防災グッズが必要なの?

基本は普段の地震対策と同じ

実は、

「南海トラフ専用の特別な防災用品」が必要なわけではありません。

必要なのは、

普段からの地震・津波対策を、より具体的に進めておくこと

です。

つまり、

知る。

備える。

行動を決める。

この3つです。

南海トラフ地震臨時情報が発表されてから慌てて水を買ったり、
防災リュックを作ったりするのではありません。

何も起きていない今日が、準備を始める日です。

南海トラフ地震で一番怖いのは「何も準備していないこと」

防災すぐるパパ。

「巨大地震なんて考えると怖いな……」

そう感じるのは当然だと思います。

僕も南海トラフについて調べていると、
被害想定の大きさに驚きます。

でも、

地震そのものを止めることはできません。

一方で、

家具を固定することはできます。

水を準備できます。

避難場所を調べられます。

家族と話し合えます。

津波が来たらどこへ逃げるか決められます。

つまり、

地震は止められなくても、
地震が起きたときの被害を小さくする準備はできます。

防災ラボるのまとめ

南海トラフ地震は、
南海トラフ沿いで発生する可能性があるM8~M9クラスの巨大地震です。

強い揺れだけでなく、

  • 津波
  • 建物倒壊
  • 火災
  • 停電
  • 断水
  • トイレ問題
  • 交通障害
  • 物流停止

など、非常に広い範囲に影響が及ぶ可能性があります。

だからこそ、

「南海トラフが来たらどうしよう」

と怖がるだけではなく、

「南海トラフが来ても家族の命を守るために、今日は何をしよう?」

と考えてみませんか?

最初の一歩は簡単です。

今日、家族でハザードマップを開いてみる。

家具を一つ固定する。

水を1ケース多く買う。

避難場所を確認する。

その一つひとつが防災です。

防災すぐるパパ、まどかママ。

「そのうち」ではなく、

何も起きていない今日から。

家族を守る準備を始めてみましょう。

一緒にラボろう、防災のこと。

— 防災ラボる

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