高温は災害になる?40度以上の猛暑が起こる発生原因と世界中で広がる被害・山火事の危険

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「今日も暑いね」

昔なら、
夏になると当たり前のように交わしていた会話かもしれません。

しかし近年の暑さは、

「暑い」で済ませられないレベル

になりつつあります。

日本でも最高気温が40度以上になる地域が現れ、
2025年8月5日には群馬県伊勢崎市で「41.8℃」を観測しました。

これは日本の観測史上最高となる気温です。

そして高温による被害は、日本だけの問題ではありません。

世界中で記録的な高温が続き、熱中症による人的被害だけでなく、
干ばつ、農作物被害、水不足、電力不足、
そして大規模な山火事へとつながるケースもあります。

高温は、もはや単なる「夏の暑さ」ではありません。

場合によっては、

人の命や社会そのものを脅かす「災害」

になるのです。

こんにちは、「防災ラボる」のらぼる君です。

今回は、

「なぜ40度以上になるの?」

「高温はどうして災害になるの?」

「世界中でどんな被害が起きているの?」

「高温と山火事にはどんな関係があるの?」

という疑問について、一緒に学んでいきましょう。


高温とは?

「高温」という言葉には、
一つの決まった気温だけを指す意味があるわけではありません。

一般には、平年より著しく気温が高い状態や、
人体や社会生活に危険を及ぼすほどの暑さを指して使われます。

日本では最高気温によって、

  • 25℃以上……夏日
  • 30℃以上……真夏日
  • 35℃以上……猛暑日

と呼ばれています。

しかし近年は、

40度以上

という、それまでなら非常に珍しかった気温が観測されることも増えてきました。

2025年には、群馬県伊勢崎市で41.8℃、
静岡市と埼玉県鳩山町で41.4℃など、
複数の地域で40℃を大きく超える気温が観測されています。

40℃という気温は、お風呂のお湯とほぼ同じ温度です。

その温度に近い空気の中で、
人間が長時間生活したり働いたりしなければならないと考えると、
その危険性が想像できるのではないでしょうか。


なぜ40度以上になる?高温の発生原因

では、なぜこれほど高温になるのでしょうか。

高温の発生原因には、
いくつもの気象条件が重なっています。

1.強い高気圧に覆われる

夏に高気圧が強く日本付近を覆うと、
晴れて強い日差しが地面を温めます。

高気圧の中では上空から空気が下降するため、
雲ができにくくなります。

その結果、

朝から強い日差しが続き、地面や建物がどんどん熱をため込む

ことになります。

特に太平洋高気圧とチベット高気圧などが重なると、
非常に強い高気圧に覆われ、気温が急上昇することがあります。

2025年夏の記録的高温についても、
気象庁は太平洋高気圧とチベット高気圧が重なったことなどを
原因の一つとして分析しています。


2.暖かい空気が流れ込む

日本列島に南から非常に暖かい空気が流れ込むと、
もともとの気温が高くなります。

そこへ強い日差しが加われば、さらに気温が上昇します。

地上の気温だけを見るのではなく、

「上空にどのような空気が流れ込んでいるのか」

も猛暑を左右する重要な要因なのです。


3.フェーン現象

山を越えて吹いてくる風によって気温が急上昇することがあります。

これがフェーン現象です。

湿った空気が山を越えるときに雨を降らせ、
反対側へ下りてくる際には乾いた空気となり、
温度が高くなることがあります。

そのため、地域によっては短時間で気温が大きく上昇します。


4.ヒートアイランド現象

都市部では、

  • アスファルト
  • コンクリート
  • 建物
  • 自動車
  • エアコンの室外機

などから熱がたまりやすくなっています。

さらに土や植物が少ない地域では、
地面から水分が蒸発するときに熱を奪う効果も弱くなります。

その結果、都市部では周囲より気温が高くなることがあります。

これがヒートアイランド現象です。

特に夜になっても気温が下がらない「熱帯夜」が続くと、
昼間だけでなく夜間にも熱中症の危険が高まります。


地球温暖化と高温には関係があるの?

「最近の暑さは地球温暖化のせいなの?」

と思う人も多いでしょう。

一日の暑さや一つの猛暑だけを、
すべて地球温暖化だけで説明することはできません。

しかし、長期的に見ると世界の気温が上昇していることは明らかです。

世界気象機関(WMO)は、
2025年が観測史上最も暑い3年間の一つだったと発表しています。

さらに、直近11年間はすべて観測史上最も暑い11年間に入っています。

つまり、

「昔なら起こりにくかった極端な高温が起こりやすい背景ができている」

と考える必要があります。

高温という災害は、
日本だけではなく世界中で考えなければならない問題なのです。


高温はなぜ「災害」なの?

「地震や台風なら災害だけど、暑さも災害なの?」

と思うかもしれません。

しかし高温は、人間の命だけでなく、社会のさまざまな部分に被害を及ぼします。

世界保健機関(WHO)は、
熱波を最も危険な自然災害の一つとしています。

高温による被害は、
一度に建物が倒壊するような目立つ災害ではないため、
その危険性が見えにくいのです。

だからこそ注意しなければなりません。


高温による被害① 熱中症

最も身近な被害が熱中症です。

高温の環境に長時間いると、
体内の熱を十分に外へ逃がすことができなくなります。

すると、

  • めまい
  • 大量の汗
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 倦怠感
  • 筋肉のけいれん
  • 意識障害

などが起こる可能性があります。

重症化した熱中症は命に関わります。

特に注意したいのは、

「屋外だけで起きるわけではない」

ということです。

エアコンを使っていない室内でも、
室温が上昇すれば熱中症になることがあります。


高温による被害② 高齢者や子どもへの危険

高温は誰にとっても危険ですが、特に、

  • 高齢者
  • 乳幼児
  • 持病がある人
  • 屋外で働く人
  • スポーツをする人

などは注意が必要です。

高齢者は暑さを感じにくくなったり、
体温調節機能が低下したりすることがあります。

また子どもは大人より地面に近いため、
アスファルトからの照り返しによる熱の影響を強く受けることがあります。

「本人が大丈夫と言っているから大丈夫」

とは限りません。

家族や周囲の人が声をかけることも防災です。


高温による被害③ 農作物や家畜

高温が続くと、人間だけでなく農作物や家畜にも影響します。

例えば、

  • 米の品質低下
  • 野菜の生育不良
  • 果物の日焼け
  • 水不足
  • 家畜の食欲低下
  • 家畜の死亡

などです。

農業への被害が広がれば、
食料の供給量が減り、価格上昇につながる可能性もあります。

つまり高温は、

私たちの食卓にも影響する災害

なのです。


高温による被害④ 電力不足や停電

気温が上昇すると、
多くの家庭や施設で一斉にエアコンが使われます。

すると電力需要が急激に増えます。

電力設備に大きな負荷がかかれば、
電力供給がひっ迫する可能性があります。

さらに山火事や強風などで送電設備が被害を受ければ、
停電につながる可能性もあります。

真夏の高温時に停電が起こると、

エアコンが使えない

という新たな危険が生まれます。

災害は、一つだけで終わるとは限らないのです。


高温による被害⑤ 水不足と干ばつ

雨が少なく高温の日が続くと、
土壌や河川、ダムの水が減っていきます。

水不足が深刻になると、

  • 農業用水不足
  • 飲料水不足
  • 工業用水不足
  • 作物の枯死

など、さまざまな問題が生じます。

高温と少雨が長期間続けば干ばつにつながり、
国や地域全体に大きな影響を及ぼすことがあります。


高温と山火事の怖い関係

高温災害を考えるうえで忘れてはいけないのが山火事です。

高温だけで自然に山火事が発生するとは限りません。

しかし、

高温+乾燥+少雨+強風

という条件が重なると、森林や草木が非常に乾燥します。

そこへ落雷や火の不始末などの着火原因が加わると、
火が広がりやすくなります。

一度燃え広がると、
高温・乾燥・強風によって山火事が急速に拡大する可能性があります。


世界中で高温と山火事が起きている

高温と山火事の組み合わせは、
世界各地で深刻な災害を引き起こしています。

2025年にはトルコで「50.5℃」を観測し、
同国で初めて50℃を超えました。

同じ夏にはキプロスで大規模な山火事が発生し、
約1万3,000ヘクタールが焼失、
700棟を超える建物が失われ、死者も発生しました。

シリアでも大規模な森林火災が発生し、
ギリシャやトルコでも住民避難につながる山火事が起きています。

高温は、

「人間が暑いと感じるだけの問題」

ではありません。

自然環境そのものを乾燥させ、
大きな災害が起こりやすい条件を作ることがあるのです。


世界中で高温被害が増えている

WHOによると、世界では2000年から2019年にかけて、
研究推計で年間約48万9,000人
暑さに関連して死亡したとされています。

極端な高温は、

  • 熱中症
  • 心臓への負担
  • 腎臓への負担
  • 呼吸器疾患の悪化
  • 電力不足
  • 水不足
  • 食料不足
  • 山火事

など、さまざまな被害につながります。

高温は目に見えないため、

「静かな災害」

ともいえるかもしれません。

建物が倒れるわけでも、
大きな津波が押し寄せるわけでもありません。

しかし確実に人の体力を奪い、
時には命を奪います。


40度以上になったらどうする?

40度以上という極端な高温では、

「暑さを我慢する」

という考えを捨てることが重要です。

エアコンを使う

室内だから安心とは限りません。

室温を確認し、必要に応じてエアコンを使用しましょう。

電気代が気になるからと我慢して
体調を崩してしまっては意味がありません。


こまめに水分をとる

「のどが渇いた」と感じる前から水分を補給しましょう。

大量に汗をかく場合には、塩分を適切に補給することも必要です。


最も暑い時間帯の外出を避ける

可能であれば、
日中の気温が高い時間帯の外出や激しい運動を避けます。

買い物なども朝や夕方へ変更できるなら、
それだけでも暑さへの暴露を減らせます。


高齢者や一人暮らしの人に声をかける

「エアコンをつけていますか?」

「水を飲んでいますか?」

その一言が命を守ることがあります。

防災は自分だけの問題ではありません。

家族や近所の人と助け合うことも重要です。


高温による停電にも備えよう

猛暑のときに考えておきたいのが、

「もし停電したら?」

ということです。

エアコンも扇風機も使えなくなります。

家庭では、

  • 飲料水
  • 保冷剤
  • クーラーボックス
  • 冷却タオル
  • 携帯扇風機
  • モバイルバッテリー
  • ポータブル電源

などを準備しておくと役立つことがあります。

ただし、非常に暑い状況で停電が長時間続く場合には、
自宅にとどまり続けることが安全とは限りません。

自治体の情報を確認し、冷房が利用できる施設などへの移動も考えましょう。


山火事を起こさないためにできること

山火事は自然現象だけで発生するわけではありません。

人の活動が原因になることもあります。

特に乾燥した日や風の強い日には、

  • たき火
  • 野焼き
  • たばこ
  • 火の使用
  • 火花が出る作業

などには十分注意しましょう。

高温と乾燥が続いているときは、

「いつもなら大丈夫だから」

という考えが大きな災害につながる可能性があります。


高温災害は「連鎖」する

高温災害で特に怖いのは、
さまざまな被害が連鎖することです。

例えば、

高温

少雨・乾燥

水不足

森林や草木が乾燥

山火事発生

停電・避難

エアコンが使えない

さらに熱中症の危険が高まる

ということも考えられます。

一つの災害が次の災害を呼ぶ。

これを知っておくことが防災では大切です。


「暑いだけ」と思わないことが命を守る

高温災害で最も怖いのは、

危険だと思わないこと

かもしれません。

台風が来ればニュースを見ます。

地震が起きれば身構えます。

大雨なら川の水位を確認します。

しかし晴れた青空の日に、

「今日は災害が起きている」

と考える人は少ないでしょう。

それでも40度近い高温の中では、
人体に大きな負担がかかっています。

だからこそ、

「晴れている=安全」ではありません。

暑さそのものが災害になることを知っておきましょう。


まとめ|40度以上の高温は「災害」と考えて備えよう

日本でも40度以上の気温が観測される時代になりました。

高温の発生原因には、

強い高気圧、
暖かい空気、
フェーン現象、
ヒートアイランド現象など、
さまざまな要因があります。

さらに長期的な地球温暖化によって、
世界中で極端な高温が起こるリスクも高まっています。

高温による被害は熱中症だけではありません。

農作物被害。

水不足。

停電。

干ばつ。

山火事。

そして、

人の命。

さまざまなものに影響します。

これからの防災では、

「地震に備える」

「台風に備える」

「大雨に備える」

だけでは足りません。

「高温に備える」

という考え方も必要になってきます。

40度を超えてから慌てるのではなく、

天気予報を見る。

水分を準備する。

エアコンを確認する。

停電に備える。

家族に声をかける。

そんな小さな行動が、自分や家族の命を守る防災になります。

「暑いだけだから大丈夫」

ではなく、

「高温も災害になる」

と知っておくこと。

それが防災の第一歩です。

「防災ラボる」で、らぼる君と一緒に一つずつ災害について学び、
大切な家族を守る知識を増やしていきましょう。

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